昨日の動向
5月9日 米ドル/円:[始値] 79.858 [高値] 79.934 [安値] 79.427 [終値] 79.630 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 103.869 [高値] 103.935 [安値] 102.745 [終値] 102.973 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 80.813 [高値] 80.843 [安値] 79.709 [終値] 80.036 ※数値はBID値です。
5月9日の外為市場は、昨日に引き続きギリシャ連立政権樹立が嫌気され、リスク回避のユーロ、豪ドル売りの展開となりました。
東京時間は、日経平均、上海株の下落からクロス円が弱含む展開となりました。ドル円は売り圧力ある中79円後半で終始小動きの展開となりました。
欧米時間は、ギリシャの第2党との連立断念が嫌気され、欧州圏ソブリン債が上昇、株価下落等、完全リスク回避のユーロ、豪ドル売りとなり、ユーロ/円は102.745、豪ドル/円も80円を割り込み79.709まで下落しました。その後EFSFがギリシャ2次支援の52億ユーロの融資を実行すると発表されたことで、ユーロ、豪ドルも下げ止まりました。一方ドル円も昨年の10月以来の79.55円を割り込み、79.427まで下落しましたが、EFSFの支援発表後、株価等が回復したことで下げ止まり、79.630でクローズしました。
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日の展望
【米ドル/円】
ドル/円相場は引続き、ギリシャ問題等を受けた市場のリスク回避傾向からくる米長期債利回り低下圧力に上値を抑えられています。
方向感に乏しい展開となっているものの昨日2011年10月31日の日銀介入後の高値79.55円を割れ込み、80円の大台が徐々に遠ざかってきております。しばらくは80円ちょうど付近がレジスタンスとなりそうです。また本日はバーナンキFRB議長の発言が22:30に予定されており、発言内容次第では方向感のある相場展開が予想されます。
想定レンジ 79.00-80.60
【ユーロ/円】
ユーロ/円はギリシャを中心としたユーロ圏加盟国に対する懸念からリスク回避の円買いが続きユーロ円は売り圧力が強まりそうです。
本日はユーロ圏の重要指標はなく、21:30に発表予定されている米国の新規失業保険申請件数、貿易収支につられて方向感のある値動きが予想されます。
想定レンジ 102.00-104.00
【豪ドル/円】
豪ドル/円は今月から大きく下落していますが、直近の下落はギリシャ政情不安等を受けたものであるため、反発リスクがあります。
ただし、先週の豪準備銀行(RBA)では理事会にて政策金利を50bp引き下げることを決定しているため、当面上値の重い展開が続きそうです。
想定レンジ 79.50-80.50
テクニカル
【米ドル/円】
レジスタンス:80.10 80.60
サポート:79.00 79.40
【ユーロ/円】
レジスタンス:104.00 104.50
サポート:102.70 102.50
【豪ドル/円】
レジスタンス:80.80 81.30
サポート:79.70 80.00
※ 下記各5分足チャートは、当日 10:00 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
チャート1:米ドル/円 5分足チャート
チャート2:ユーロ/円 5分足チャート
チャート3:豪ドル/円 5分足チャート
本日の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★ | 17:30 | (英)鉱工業生産 | -0.3% | 0.4% |
★ | 17:30 | (英)製造業生産高 | 0.5% | -1.0% |
★★ | 20:00 | (英)BOE政策金利発表 | 0.5% | 0.5% |
★ | 20:00 | (南ア)製造業生産 | - | 0.0 |
★ | 21:30 | (加)卸売在庫 | 5.0億 | 2.9億 |
★ | 21:30 | (加)貿易収支 | 0.2% | 0.3% |
★★★ | 21:30 | (米)新規失業保険申請件数 | 36.9万件 | 36.5万件 |
★★ | 21:30 | (米)輸入物価指数 | -0.20% | 1.30% |
★★★ | 21:30 | (米)貿易収支 | -500億 | -460億 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します