昨日の動向
4月24日 米ドル/円:[始値] 81.174 [高値] 81.397 [安値] 80.850 [終値] 81.323 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 106.772 [高値] 107.382 [安値] 106.299 [終値] 107.303 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 83.720 [高値] 83.924 [安値] 82.863 [終値] 83.866 ※数値はBID値です。
4月24日の外為市場は、消費者信頼感指数や住宅価格指数等の米経済指標は悪化しましたが、米企業の決算が発表され、総じて良好の結果に株価が回復し、ユーロは買い戻される展開となりました。
しかし、豪ドルは生産者物価指数、消費者物価指数が連日市場予想を上回る結果に、5月の25ベーシスポイントの利下げを織りんだ展開となり、株価の上昇にもかかわらず、上値の重い取引に終始しました。
東京時間は、オーストラリアの消費者物価指数が発表され、予想を下回る数字にマーケットは豪ドル売りに素直に反応し、また、日銀による追加緩和の過度の期待の修正もあり、豪ドル/円は82.863まで、米ドル/円も81円を割り込み80.850まで下落しました。
欧米時間は、スペイン、オランダの国債入札が無難に終わったことで、欧州債務問題の波及懸念が一時和らいだ形となり、マーケットはユーロを買い戻す展開となりました。また、アップルなど米企業の決算が総じて良好となり、欧米の株価上昇につながったこともリスク選好のユーロ買いを支え、ユーロ円も107円台を回復し107.303でクローズ、米ドル/円も83.323でクローズしました。
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日の展望
【米ドル/円】
米ドル/円は、本日はアジア時間はゴールデンウィーク前、最後の五十日(ごとうび)ということもありドルが需要で底堅く推移すると思われます。
また、本日FOMCが控えており、景気判断の上方修正や、メンバーによる利上げ予想の目途が前倒しになるかに注目が集まっています。
前述のような、タカ派的発言は米ドル/円のサポート要因となりますが、利上げに対して急を要さないとのコメントが出るようですと、QE3の手掛かりを期待している向きにとっては失望となり、ドルロング解消の動きとなると思われます。
想定レンジ 80.80-81.80
【ユーロ/円】
欧州債務問題が依然として燻ぶっているため、各国の株価や債券利回りの動きに一喜一憂する展開と思われます。
オランダでの解散総選挙、フランスの大統領選挙での右翼の躍進で、ユーロに対するネガティブな要因が多いものの、下値を攻められないでいるというのが現状です。ユーロ/米ドルで1.30-1.33のレンジを明確に抜けたほうに、動くのではと市場では噂されています。
想定レンジ 106.30-107.80
【豪ドル/円】
連日の経済指標の悪さから、5月と6月にそれぞれ0.25%の利下げをするのではと市場では織り込まれており、依然として上値の重たい展開になると思われます。
想定レンジ 82.80-84.30
テクニカル
【米ドル/円】
レジスタンス:81.50 81.80
サポート:81.00 80.80
【ユーロ/円】
レジスタンス:107.60 108.00
サポート:106.30 107.00
【豪ドル/円】
レジスタンス:84.30 84.80
サポート:83.80 82.80
※ 下記各5分足チャートは、当日 10:30 現在のものです。
※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
チャート1:米ドル/円 5分足チャート
チャート2:ユーロ/円 5分足チャート
チャート3:豪ドル/円 5分足チャート
本日の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 17:30 | (英)四半期国内総生産 速報値 | 0.1% | -0.3% |
★ | 21:30 | (米)耐久財受注-3月 | -1.7% | 2.2% |
★★★ | 1:30 | (米)FOMC | 0-0.25% | 0-0.25% |
★★★ | 3:15 | (米)バーナンキFRB議長会見 | - | - |
明日早朝の指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 6:00 | (NZ)RBNZ政策金利発表 | 2.5% | 2.5% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します