昨日の動向

3月13日 米ドル/円:[始値] 82.257[高値] 83.066[安値] 81.965[終値] 82.908 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 108.196[高値]108.700[安値] 107.869[終値]108.463 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 86.510[高値] 87.473[安値] 86.406[終値] 87.453 ※数値はBID値です。

3月13日の為替市場は日銀総裁が緩和姿勢を維持したことや、FOMCにて景況判断が引き上げられた事を好感し米ドル/円が続伸しました。

東京市場では注目の日銀金融政策決定会合前に神経質な動きとなり、発表が通常より遅れている事から一部で追加緩和されるのではという思惑から、米ドル/円は82.50付近まで上昇しました。
そして結果が発表され、金利/資産買入額ともに据え置かれました。
マーケットは追加緩和を期待していた向きもあり失望売りを誘い、米ドル/円は一時82円を割り込みました。
その後、白川日銀総裁会見にて金融緩和姿勢が維持されたため一転買い優勢となり、米ドル/円は82.80レベルまで反発しました。

ロンドン勢参入後も総裁発言や世界的な株高を背景にリスク選好な展開となりました。
その流れを後押しする形で、米国小売売上高も予想通り1.1%と底堅い数字となり米ドルは対主要通貨で堅調に推移し、ユーロ/米ドルは1.3080付近に観測されたストップを巻き込みながら1.3050近辺まで下落しました。
そしてFOMC声明文ではQE3について言及されず、景況判断を上方修正した事が好感されさらに米ドル買いが進展しました。
米ドル/円は昨年の4月以来となる83円台を示現し、そのまま高値圏での推移のまま82.908レベルで引けました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】
昨日のFOMC声明文を受け昨年の4月以来の83円台の水準まで回復。
当面はリスク選好となり、84円台を目指して上昇する可能性もあります。
しかし、チャートを日足で見ると200日移動平均線から大きく乖離しており調整売りも予想されます。
直近のサポートは先週の金曜日に付けた82.60レベルがサポートになると思われます。
予想レンジ82.60-84.00

【ユーロ/円】ユーロ上値重し
米ドル/円が83円台を回復し上昇しているが、ユーロは対ドルで底堅いが上値が重い。
しばらくは108.80-108.40もみ合いで方向感のない展開が予想されるがユーロ/ドル次第では売られる可能性がある。
米ドル/円につられて上昇することも見込まれる模様です。
レジスタンスは109.20レベル、110円ちょうど。
サポートは107.80レベル、107円ちょうどとなっています。

【豪ドル/円】豪ドル上値重し
商品市況高を背景に豪ドル/円は堅調に推移し、ドル/円につられ底堅い相場展開が予想されます。
円売りに傾斜した際は上昇の早さが際立っています。
依然として、レジスタンスは88円、それを抜けると目ぼしい抵抗線もなく高値の89円レベルが注目。
しかし2月後半から高値水準で止まっており、当面は上値の重い展開が予想されます。
直近のサポートは直近86.30レベルとなっています。

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:83.20-50
サポート:81.30-35 81.15-20

【ユーロ/円】
レジスタンス:108.65-70
サポート:108.35-40 107.90-95

【豪ドル/円】
レジスタンス:87.55-60
サポート:87.20-25 86.40-45

下記各5分足チャートは、当日 11:15 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

<欧米市場>
【注目度☆☆ 】東京時間18:30 (英)失業率 -2月         予想 5.0%    前回 5.0%
【注目度☆☆ 】東京時間19:00 (欧)鉱工業生産 -1月       予想 +0.5%    前回 -1.1%
【注目度☆  】東京時間19:00 (欧)消費者物価指数 -2月     予想 2.7%    前回 2.7%
【注目度☆  】東京時間21:30 (米)輸入物価指数(前月比) -2月  予想 +0.6%      前回 +0.3%
【注目度☆☆ 】東京時間21:30 (米)経常収支 -4Q         予想 -1149億ドル 前回 -1103億ドル

注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。

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