昨日までの動向
3月 2日 米ドル/円:[始値] 81.118[高値] 81.861[安値] 81.073[終値] 81.784 ※数値はBID値です。
3月2日米ドル/円は、陽線引けとなりました。
東京市場は、日本の飲料メーカーが東欧のビール会社買収先有力候補との報道によりユーロ円が買われる展開となりました。
前日のNY市場にて81円の堅さを意識させられた事もあり、ドル円での買いも誘った模様で円は対主要通貨で終始売られる結果となりました。
欧米市場ではEU首脳会議が終了し目立った発表発言はなかったものの、終了後からマーケットはユーロ/米ドル売りに傾斜していきました。
先日のECBによる資金供給オペ(LTRO)以降、銀行の資金繰り懸念は回避されたが財政問題自体が解決した訳でなく、また、通貨としてユーロは供給過多による余剰が目立ち始めており需給面からもユーロの売りが先行している模様です。
ドイツの小売売上高が弱い結果となった事や、株式市場の軟調もユーロ売りに拍車をかけユーロ/米ドルは1.32を割り込み、米ドル/円は昨年の5月以来となる81.861の高値をつけた後81.784レベルで引けました。
米ドル/円 直近の値動きと主なイベント
東京市場概況
【米ドル/円】
81円の堅さが意識される中、M&Aの報道によりユーロ円が上昇し米ドル/円も連れ高に推移。
欧米市場概況
【米ドル/円】
東京の流れを引継ぎ堅調に推移。EU首脳会議も無難に通過し、対ユーロでの米ドル買いに加え、引け間際にショート筋のロスカットの買いと見られる上昇を見せ、昨年5月以来となる81.784レベルでクローズ。
【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陰線引けとなりました。
東京タイムは堅調な推移となったが、EU首脳会議での発言が出そろうのに合わせてユーロ売り先行。
ドイツの小売売上高も弱い結果となり、株式市場も軟調な事から上値の重い展開。
ECBの資金供給オペ(LTRO)以降、リスクテイクに前向きでなあるものの、ユーロの供給過多が頭を押さえている。
ユーロ/円は107.938でクローズ。
【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陽線引けとなりました。
EU首脳会議以降ドル買いが顕著となるものの、ユーロが米ドル以外にも対豪ドルでも売られている事から、ユーロ/円とは対照的に豪ドル/円は底堅い展開。
週末要因から頭が重くなったものの原油など商品市況が依然として高値圏で推移しており、豪ドル/円は昨年5月以来となる87.757でクローズ。
本日の展望
【米ドル/円】82円の攻防
原油価格が上昇を続けており輸入企業が買いを早めるとの見方もある一方で、期末のレパトリ(円買い)も控えており様々な思惑が交錯しています。
82円までは輸出やオプションの防戦売りが想定され、抜けたらストップロスの買いが控えていると思われます。
サポートは上昇の起点となった81.20や81.00、そして80.80(81円乗せの際にキャップされたレベル)が意識されています。
予想レンジ81.30-82.25
米ドル/円 日足チャート
【ユーロ/円】ユーロ余剰が重し
米ドル/円が82円手前という事もあり、仲値かけていったん下押し小緩んでいます。
ECBの資金供給オペを受けたユーロ余剰により、他の主要通貨とは対照的にユーロクロスでのユーロ売りが出ており頭の重さが嫌気されています。
レジスタンスは108.50(昨夜の反落起点)抜けたら108.80手前が注目です。
サポートは107.60と20、そして107円となっています。
ユーロ/円 日足チャート
【豪ドル/円】上値拡大
株高、原油など商品市況高を背景に豪ドル/円は堅調に推移しています。高金利という事もあり、マーケットが円売りに傾斜した際は上昇の早さが際立っています。
レジスタンスは88円、それを抜けると目ぼしい抵抗線もなく前回高値の89円付近が注目です。
サポートは直近の上昇波の38.2%と50%戻しにあたる87.10-86.80レベルとなっています。
豪ドル/円 日足チャート
ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート
本日の主な指標
<欧米市場>
【注目度☆ 】東京時間19:00 (欧)小売売上高 -1月 予想-0.1% 前回-0.4%
【注目度☆☆☆】東京時間24:00 (米)ISM非製造業景況指数 -2月 予想 56.2 前回 56.8
※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。