【米ドル/円】米ドル/円は調整するも円売り基調は変わらず
昨日までの動向
2月 23日 米ドル/円:[始値] 80.270[高値] 80.355[安値] 79.863[終値] 79.976 ※数値はBID値です。
2月23日米ドル/円は、陰線引けとなりました。
東京時間は80円前半で推移、前日同様上値を追う展開となりましたが、予想以上に80.40-50アラウンドの売りが厚く、80.355アラウンドで戻されました。とはいっても、大きく下げることなく80円台を保ちながらのせまいレンジで推移しました。
欧米市場では、ドイツIFOが予想を上回る結果となりEUR買いに傾斜、EUR/USDは2月9日以来の1.33台に乗せ、また、株価、原油、金なども堅調に推移し、総じてUSD売りの展開となりました。このUSD売りの流れで米ドル/円も80円を割り込み、79.863まで下落するも、ユーロ/円が一時107円台に上昇するなどで、下げ幅を緩め、79.976レベルで引けました。
米ドル/円 直近の値動きと主なイベント
東京市場概況
【米ドル/円】
上値を狙ったが、80.40-50の売りに跳ね返され、80円前半で終始小動きに展開しました。
欧米市場概況
【米ドル/円】
ドイツの経済指標の好結果、株、コモディティ高で総じてUSD売りの展開となり、米ドル/円も流れから80円を割り込み、79.863レベルまで下落しました。しかし、クロス円の上昇基調から下げ幅を緩め、マーケットはUSD売り、円売りの展開が続きました。
【ユーロ/円】
ユーロ/円は、陽線引けとなりました。
ドイツIFOの指標発表が予想を上回る結果(予想108.8、結果109.6)にEUR買いとなり、ユーロ/円は106.90アラウンドEUR/USDは1.3345アラウンドまで上昇しました。その後は利益確定の売りに押されつつも、株価堅調を背景に終始小動きに展開してました。
ニューヨーク時間の引け間際の薄い時間を狙ったEUR/USDの大量の買いで1.33795レベルまで上昇し、ユーロ/円も107.032レベルまで上昇し、106.935レベルで引けました。
【豪ドル/円】
豪ドル/円は、陽線引けとなりました。
東京時間は前日の流れから、調整の売りが続いており85.059レベルまで下落しましたが、欧州時間になり、株価、原油、金等の堅調さから、調整地合が続いていたAUDにも買いが入り、豪ドル/円は85.989レベルまで上昇し、85.729レベルで引けました。
本日の展望
【米ドル/円】80.45-50を上抜けられるか
米ドル/円はクロス円を中心に円売りが出やすい展開で、下げにくいと思われます。上値の節目は昨年8月4日の高値を基準とした半値戻しのレベル80.45、オプションのトリガーが80.50、週足で見ますと、一目均衡の雲の上限80.94、これらをこなしていくには、少し早計とは思いますが、依然円売りの地合は続いており上昇の余地があるようです。
米ドル/円 日足チャート
【ユーロ/円】ソブリン債格下げの噂で
日本時間の朝方本邦ソブリン債が格下げになるとの噂から円売りに傾斜、昨日の高値を超え一時107.20アラウンドまで上昇しました。週末で調整が出やすいと思われますが、米ドル/円同様に円売り地合は継続中であるため、下げづらい展開になると思われます。
ユーロ/円 日足チャート
【豪ドル/円】牽制発言
昨日の流れから、堅調に推移していたAUDですが、RBA総裁から、「現時点では為替介入は行なってはいないが、介入を決して行なわないと言ってはいない」と微妙とも言える発言で、マーケットはやや後ろの部分に反応し、売り込まれる場面も見られましたが、円売りのセンチメントは変わらず、こちらも下げづらい展開になると思われます。
豪ドル/円 日足チャート
ユーロ/ドル 週足チャート ・日足チャート
本日の主な指標
<欧米市場>
【注目度☆ 】東京時間16:00 (独)GDP確報 -4Q(前期比) 予想 -0.2 前回 -0.2
【注目度☆☆ 】東京時間22:30 (米)新築住宅販売件数-1月 予想 31.5万件 前回 30.7万件
※注目度は☆☆☆が高 ☆☆は中を示します。
参考 一目均衡表の見方については下記をご参照ください。
楽天FXビギナーズガイド
※当レポート掲載時間:当日13時頃~翌日正午12時頃まで、当日最新版は13時頃に更新いたします。