相場観を持つことで大きな利益の可能性が高まる

 先日、私が主宰している株式投資コミュニティの交流会にて、マーケットに関わって40年という人に講演をしていただきました。

 講演者が語ったのは、個人投資家のみならず、プロ投資家含め、株式投資で成果を上げる秘訣(ひけつ)は「自身の相場観を持つこと」だということです。

 ここでいう相場観とは、遠くない将来、世の中にこのようなことが起きるということを確信を持って予期することであり、単に「年末の日経平均株価は3万5,000円まで上がる」とか「ドルー円相場は1ドル160円を突破する」といったような、根拠に乏しい予想とは異なります。

 例えば昨年や今年はいわゆる「リオープン銘柄(経済再開銘柄)」の株価が大きく上昇しました。

 新型コロナウイルスのまん延により停滞していた経済が再開するとともに恩恵を受けるであろう銘柄群に注目が集まりました。事実それらの銘柄の業績は大きく伸びており、まさに新型コロナが落ち着いた後はリオープン銘柄が買われるという「相場観」を持って関連銘柄をまだ株価が大きく上昇する前に買っていれば大きな利益が上げられたことになります。

特に初心者が相場観を持つことは難しい

 ただ、一概に相場観と言っても、それが正しかったかどうかは後になってみないと分かりませんし、完全に見込み違いとなった場合は大きな損失や含み損を被ってしまう可能性もあります。

 おそらく、相場観に自信のある投資家は、「将来の世の中はこのようになるはずだ」と確信しているため、多少株価が下がったところで慌てて売ったりはしないのでしょう。

 例えば「今後インフレ傾向は継続するはずだから、原油価格は多少の上下はあってもまだまだ上がる」と思っているのであれば、原油関連銘柄は売らずにそのまま保有し続けるはずです。

 ですから、最終的な目標としては、私たち個人投資家も精度の高い相場観を持つことだと思います。

 しかし、それはやはり一朝一夕にはいかず、特に株式投資を始めたばかりの初心者・初級者の方にはハードルが高いです。

 そこで役に立つかもしれないのが、いわゆるプロと呼ばれる専門家・評論家の相場観を参考にするということです。

プロの相場観そのものではなく「プロセス」を参考にする

 とはいっても、プロの方々の相場観をうのみにするのではありません。先述の講師の方も、40年の間多くのトレーダーたちを見てきて分かったことは、「他人の意見をうのみにしている投資家は成果を出せない」とおっしゃっていました。

 ではどのように参考にするかと言えば、プロの方々が相場観を構築するための「プロセス」を参考にするのです。

 当然、プロの方々は、ご自身の相場観を持つに至った理由・根拠を持っています。つまり、プロの目線ではこのような情報を収集し、このような目線に立って、将来を予測しているのか、ということが分かるのです。

 相場観を持てと言われても、一体何をしたらよいか分からないという方は、プロの方のレポートを読むなりして、その方の相場観に至る過程を学ぶことをお勧めします。

相場観が大外れしたときに備えた対策は?

 株式投資で大きな成果を上げている投資家は、相場観が大外れすることはおそらく少ないでしょう。

 しかし私たち個人投資家が、持てる知識・情報を総動員して相場観を持ったとしても、全く異なる結果となる可能性も大いにあります。

 もしくは、「今後起こり得る可能性が高いが、〇〇といった状況が生じた場合は別」というケースもあるでしょう。いわゆる「メインシナリオ」「サブシナリオ」というものです。

 筆者自身も、相場観は当然持ってはいますが、それほど自信があるわけでもないですし、実際に相場観とは大きく異なる結末となることも何度もありました。

 そこで筆者は、基本は相場観に沿って投資はするものの、売買については株価のトレンドに従って行動するようにしています。

 たとえ「今後の近い将来の日本の状況からすれば、この銘柄は今後業績が伸びるはずだ」と思ったとしても、株価が下がって下降トレンドになったらいったん売却して、損失が拡大しないようにしています。

 相場観の的中率が目に見えて高いという状況ではない限りは、大きな損失を避けるために、相場観と異なる株価の動きになった場合はいったんポジションをクローズするなどして、様子見をした方がよいと思います。

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