リッチ型の場合、51歳、総資産額は7,826万円でFIRE達成

リッチ型FIREとは:目標額を設定し、達成したら退職。FIRE後は、基本は働かず、株式投資などの資産収入で暮らす。

 

Bさんのリッチ型FIREライフプラン


FIRE達成方法:収入(691万円)-支出(480万円)=211万円(年間)のすべてを利回り4%の商品で運用。51歳時点で資産が7,826万円となり、リッチ型FIREが達成できる見込み。
何歳でFIRE達成?:51歳
FIRE達成時の資産は?:7,826万円
FIRE後の暮らしは?:現在の生活水準をキープ
FIRE後の収入は:働かず、財産収入で暮らす
老後は?:85歳時点で、金融資産が1,828万円残っている。

 まずリッチ型FIRE=FIRE前と同じレベルの生活水準をキープするというケースでは、FIRE後の年間生活費は現在と同じ480万円、Bさんご夫婦の手取り年収は691万円ですから、年間の黒字は211万円です。この場合、資産収入だけで生活していき、85歳でも約1,828万円の資産維持が可能になるFIRE達成は51歳で、その後も生活水準を落とすことなく、働く必要はなくなります。

 家計収支は次のグラフのようになり、大きな黒字となっているため資産形成のスピードは速いです。51歳でFIREした後は生活費に加えて社会保険料負担が増えるため、一時は大きな赤字になりますが、65歳からはご夫婦二人分の公的年金収入299万円/年を受給しますので、赤字幅は小さくなります。

生活費はFIRE前後ともに変わらず同じ水準をキープ。51歳でFIRE達成後、収入がゼロになり赤字となるが、65歳で年金支給が始まると少し持ち直す。不足分は資産を取り崩しながら老後生活を送る。ダブルインカムである点は、資金力もパワフル。ただ、子供がおらず身軽に動ける分、エンタメ費や外食費がかさみがちで、支出が増えがちになる点には要注意。

  そして資産残高の推移を確認すると次のようになります。

預貯金の600万円は決して手を付けず、銀行預金としてキープ。給与と支出の差額である211万円(年)を、全力で利回り4%で運用。複利も生んで右肩上がりし、51歳で7,826万円に到達(横田さんの試算上、85歳で1,000万円を上回る金額が残るのはこの年齢がギリギリ)。FIRE後は給与がなくなり、65歳で年金支給が開始になるまでは資産が大幅に減っていくが、年金受給開始後は資産の目減りが緩やかになる。今後、もしB夫婦に家族が増える場合は、その時点での再シミュレーションが必要。

  資産残高のピークはFIRE達成時点の51歳で約7,826万円となり、その後、金融資産を取り崩しながら生活していくことになりますが、85歳時点においても金融資産は約1,828万円残っています。

 Bさんがリッチ型でFIREする場合は、51歳で7,826万円の資産を保有することで達成できるわけです。DINKSということで、手取り収入が大きい一方で、支出も適度な水準なためリッチ型であっても51歳という年齢でのFIRE達成が可能になっています。

 次にサイド型FIREを達成する場合を考えてみたいと思います。