気になるあの本をチェック!
新冷戦の勝者になるのは日本
答えてくれた人
講談社 企画部 ノンフィクション編集チーム 担当部長 田中浩史さん
著者ってどんな人?
中島精也さん
1947年、熊本県生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業後、伊藤忠商事に入社、調査情報部へ配属。1994年、ifo経済研究所客員研究員(ドイツ・ミュンヘン駐在)。2006年、伊藤忠商事秘書部丹羽会長付チーフエコノミスト(経済財政諮問会議担当)。2015年より丹羽連絡事務所チーフエコノミスト。福井県立大学客員教授。鳩山総理のエコノミスト懇談会、内閣情報調査室国際金融研究会、中央大学国際金融研究会、PHPグローバル・リスク分析プロジェクトにメンバーとして参加。
編集者から見た著者はこんな人!
今でも剣道の研鑽を積まれているだけあり、とてもお元気で、お話はいつもソフトな語り口ながら内容は第一線の情報ばかり。とても愉快な方です。
どんな人にオススメ?
・すべてのビジネスパーソン
・いまの日本の状況をここ30年の背景も含め知りたい人
お勧めしたい人はすべてのビジネスパーソン。とくにいまの日本の状況をここ30年の背景も含め知りたい人には最適の一冊です。
日本にいるとなかなか実感できませんが、世界から俯瞰して見える日本の姿が見えてきます。
この本の、ここが読みどころ!
著書中の、ところどころに挿入されている、著者が各国の金融当局者や企業経営者などと交わした会話が、臨場感と緊迫感を与えています。
金融危機に対処する欧米金融当局者の覚悟、異次元の金融緩和をしたときの日銀の傲慢ぶり、ポスト冷戦時代、円高で苦しむ企業経営者、こうしたディテールが本書を一般の評論家、学者の書く解説書とは一線を画したものにしています。
編集者の制作秘話
タイトルだけ見ると、「えっ、なに?」と思われるかもしれません。でも読むと必ずご納得いただけるかと。
説得力を持たせるために、どのような構成にすればよいのかを、著者の中島さんとお話して詰めさせていただきました。
これは「願望の書」ではなく、「日本の希望の書」であるのも、その圧倒的な情報量からくる説得力ゆえ。
ちょっとだけ残念だったのは、ディテールのすべてを載せるわけにはいかなかったこと。でも本書に掲載されているエピソードだけでも、世界のリアルな動きが見えてきます。