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aoi_aoi

 大学卒業後に国内準大手証券会社、広告代理店勤務を経てフリーライターになりました。沖縄にふらっと来てから気付いたら住みついていて、目覚ましをかけない生活がマイブームです。AFP・宅地建物取引主任者資格保持。
 お金に関する悩みは尽きないものですが、つらいことはなるべく考えなくても良いようにストレスを減らすことはできます。自然体で生活できて安定した家計を保持、もしもの時の備えもできるとしたら、すごくうれしいとは思いませんか? そんな生活を実現すべく、ライフプランや家計管理のアドバイスをさせて頂きます。

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 お金を貯めたい人は、3つの口座を持ちましょう。1つ目は、日常的な出費をまかなう「使う口座」。2つ目が旅行や冠婚葬祭など特別な出費をまかなう「イベント用口座」です。そして3つ目が、こちらでご紹介する「貯金専用口座」。貯金専用口座に活用したい銀行口座3選と活用テクニックを見ていきます。

目次

  1. 貯金専用口座とは
  2. 貯金専用口座に適したオススメ3選
  3. 貯金を有効活用する方法
  4. 貯金専用口座を使いこなすための掟

貯金専用口座とは

 貯金専用口座とはその名のとおり、お金を貯める目的だけに活用する口座のことです。使う口座・イベント用口座との大きな違いは、淡々と貯めるだけに使い、引き出しをしないところにあります。極端な話をすれば、キャッシュカードがなくても問題ないくらいです。期間や目標金額を自分なりに設定したうえで、一方的に貯めていきます。

 では使う口座・イベント用口座・貯金専用口座の運用例を見てみましょう。

  1. 使う口座に給料が入金される
  2. 入金されると同時に一定額を貯金専用口座に移す
  3. 2とは別に一定額をイベント用口座に移す
  4. 使う口座に残ったお金の範囲で収支が合うように、毎月の家計を管理する

 例えば、給料日に20万円の入金があったとします。20万円のうち3万円を貯金専用口座、1万円をイベント用口座に移動しました。使う口座に残ったお金は16万円。ここから家賃の支払いや食費の捻出、日々のお小遣いをまかないます。

貯金専用口座に適したオススメ3選

 貯金専用口座には、少しでも有利な条件で運用できるネット銀行が適しています。2022年9月現在のメガバンク普通預金金利は0.001%程度です。100万円を1年間預けても税引き前利息はたったの10円。ほとんど利息がつきません。

 たった10円しか利息がもらえないと、頑張って貯金しているのに、何となく損した気持ちになるかもしれません。そんな人のため、数あるネット銀行の中から厳選した3社を紹介します。

ネット銀行2社の金利(2022年9月時点)

  イオン銀行 楽天銀行
普通預金金利 0.01~0.1% 0.02%
定期預金金利
(100万円預けた場合)
0.01% 0.02%

・イオン銀行

普通預金金利 0.001〜0.10%  ※2022年9月時点
100万円預けた場合の定期預金(1年)金利:0.01% ※2022年9月時点

 2018年4月から「イオン銀行Myステージ」というステップアッププログラムが始まっています。ステージが上がるにつれて普通預金金利も高くなるため、まとまったお金を貯めたい人にはオススメです。クレジットカードやデビットカードを合わせて活用することにより、お得度が高くなります。

・楽天銀行

普通預金金利 0.02%  ※2022年9月時点
100万円預けた場合の定期預金(1年)金利:0.02%  ※2022年9月時点

 楽天銀行は、グループ力を活かした優遇制度を積極的に行っています。楽天銀行と楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を利用することで0.1%にアップ。定期にする前の預金に対しても、効率的な運用ができます。

※マネーブリッジの優遇金利「年0.10%」の適用は普通預金残高300万円以下の部分のみです。
普通預金残高300万円を超える部分に関しては「年0.04%」の金利が適用されます(2022年9月時点)

 貯金専用口座を作ると同時に証券口座を作っておくと、もっと積極的な資産運用を始めようと思った際にもスムーズです。投資信託や債券などリスク商品との組み合わせにより、預貯金以上の運用成果をねらうこともできます

参照元:イオン銀行 預金金利(定期預金・普通預金)
参照元:楽天銀行 定期預金や外貨預金の預金金利

貯金を有効活用する方法

 ひたすら貯金するのも貯金方法としては一つの手段ですが、ネット銀行の金利だけではお金を増やすのは難しいです。もっと活用するために投資などを始めることを考えてもいいかもしれません。

 銀行口座以外にも楽天証券などで証券口座を作り、初心者向きのつみたてNISAや長期的な投資から始めて初めてみ見てはどうでしょう。

貯金専用口座を使いこなすための掟

 貯金専用口座を効果的に活用するための掟は、じつにシンプル。貯金専用口座のお金を使わないことだけです。「普通預金に入れておくだけだと使ってしまうかも……」、そんな不安がある人は、2週間や1カ月満期の定期預金を活用しましょう。普通預金と変わらないくらい軽い気持ちで始められる短期間の商品です。定期預金にしておくことで心理的な抑制力が働き、引き出してしまうリスクを軽減できます。 

 楽天銀行の定期預金積立購入は、1,000円以上1円単位で設定できます。貯金専用口座に入れたお金をそのまま積立するように金額設定しておけば、毎月の手間はありません。ボーナス月に「増額設定」オプションを設定すれば、貯金のスピードはさらにアップ。知らないうちに「もうこんなに!」と思うくらいに、楽にお金が貯められます。

 この掟だけ守っていれば、好きなようにお金を使って大丈夫です。使う口座が赤字にならない範囲なら、おいしいものを食べたりネイルやエステで自分磨きをしたりと、好きなことを楽しめます。極端な話をすると、使う口座を黒字にできれば家計簿などいりません。レシートを項目別に振り分け、ため息をつく毎日から解放されます。

 ストレスが溜まって耐えきれなくなるほどの節約は挫折のもとです。貯金専用を含めた3つの口座の活用により、上手に消費・上手に貯める生活を始めましょう。

このテーマに関する気になるポイント!

Q 貯金専用口座とは?

A 日常では出金をしない、貯金をするための口座です。

Q 使う口座とは?

A 日常での出費を出すための口座です。

Q イベント用口座とは?

A 旅行や冠婚葬祭用の出費を出す口座です。

Q 貯金専用口座にオススメの銀行は?

A 金利の高いネット銀行です。