優待と高配当銘柄投資のペリカンさん、値上がり益より配当利回りを重視

ペリカンさんのプロフィール
 40代後半、子育て家庭。投資歴25年、優待歴15年。2019年にいわゆる「FIRE」をし、配当生活を送る。毎月50万円の配当金収入が目標。長期投資を主体に配当金、値上がり益、株主優待で生活を豊かにすることをモットーとしている。株主優待の食事券の期限に追われ外食先の選択肢がなくなってしまうことを妻に申し訳なく感じている。ブログとツイッターで、「初めて知った!」、「知らなかったら損するところだった!」ことを発信している。

ブログ:40代でFIRE!ペリカンブログ-株主優待と高配当投資
ツイッター:【FIRE】ペリカン☆高配当と株主優待株のコレクター(@Pelican_Blog)

図:ペリカンさんの総資産と一般NISA口座それぞれのポートフォリオ

※iDeCoは資産クラスの分類が難しいため、iDeCoの項目を設けた。

Q1:総資産のポートフォリオを教えてもらえますか? 

 国内株式72%、現預金(ドル)14%、現預金(円)3%、外国株式8%、国内REIT(リート:不動産投資信託)1%、iDeCo2%

Q2:ご自身の資産の運用目的や配分の狙いは?

 値上がり益よりも配当金を重視した一般NISAのポートフォリオです。評価額での上位5銘柄です。

Q3:資産の内、一般NISA口座で運用する資産はどういった位置付けでしょうか?

 一般NISAは値上がり益よりも配当利回りを重視して投資しています。私が思うNISAの唯一のデメリットである損益通算ができないことを考えると下がっても長期保有している配当金でプラスになると思われる銘柄投資に徹しています。

Q4:一般NISA口座でお持ちの資産の内訳は?

 国内株式91%、国内REIT 9%

Q5:一般NISA口座でどんな商品をお持ちですか? 

 三井住友フィナンシャルグループ(8316)、購入時、配当利回りは5.6%でしたので購入。現在、買値ベースでの配当利回りは8.8%と、まさに金の卵を産むニワトリです。

 MIXI(2121)、購入時、配当利回りは6.4%でしたので購入。現在は株価が1.6倍に。

 KDDI(9433)、購入時、配当利回りは4%+3,000円相当の株主優待がもらえるので購入。現在、買値ベースでの配当利回りは5.3%。優待として、3,000円、5,000円、1万円相当のカタログギフトを「保有株式数」と「保有期間」に応じていただけます。

 日本製鉄(5401)、購入時、配当利回りは8.2%でしたので購入。現在は株価が1.5倍に。

 大江戸温泉リート投資法人(3472)、購入時、配当利回りは6.3%でしたので購入。購入後、コロナ禍になり低迷、現在はほぼ買値水準。配当利回りも約4.7%に低下。

Q6:一般NISAで金融商品の購入をできるのは今年までです。非課税投資枠が残っている場合、ご自身のNISA口座の運用方針はどうしますか?

 今年の一般NISA枠は残り15万円ほどとなります。

 来年の運用方針は変わらず累進配当や配当利回りが4%以上あり増配傾向の株を中心に新NISAでも運用していきたいと思っています。

 新NISAの成長投資枠の1,200万円で目標は利回り5%運用。新NISAの成長枠投資から毎年60万円の非課税配当金は十分可能だと思います。

Q7:来年、現行のNISAが刷新されて、新しいNISA制度が始まります。資産の割り当てなど今の運用方針を変える考えはありますか?

 非の打ち所がない素晴らしい制度ができたと思っています。私自身は投資方針の変更はなく限度額まで増配傾向の高配当株を中心にポートフォリオを構築していきたいと思っています。

Q8:一般NISAをまだ始めていなかったり、投資枠が残っていたりする方にアドバイスをいただけますか?

 現行NISAも2024年から始まる新NISAもどちらも非課税という意味では同じ。確定申告も必要ありません。しかもNISA口座なら配当金や分配金、値上がり益まで非課税になります。

 しかも新NISAなら恒久化され使いやすさも増します。豊かな老後を目標に少ない金額からでも早く始めることをおすすめします。

カリスマ優待主婦まる子さん、NISAでもずっと保有ではなく社会情勢に応じ売却を

カリスマ優待主婦まる子さんのプロフィール
 2003年ごろから優待投資を始め、毎年100万円相当の優待と配当を手に入れる主婦。優待の魅力にハマり、いつしか数百銘柄の優待銘柄ホルダーに。株は楽しくがモットー。生活者目線で優待銘柄を選ぶ。株主総会が大好きで、積極的に足を運ぶ。業績や経営方針を理解できることやお土産があることが出席の大きな動機。愛聴するのは1980年代の英国の音楽。トウシルで『優待マニアが選んだ 今月のお宝優待株』を連載中。

ブログ:株主総会お土産日記
ツイッター:まる子・mtips(@mtips)

図:まる子さんの総資産と一般NISA口座それぞれのポートフォリオ 

Q1:総資産のポートフォリオを教えてもらえますか? 

 国内株式68%、現預金(ドル含む)10%、現預金(FX用)5%、外国株式7%、国内債券4%、外国債券3%、海外REIT3%

Q2:ご自身の資産の運用目的や配分の狙いは?

 日本株のほとんどは優待株と高配当株。「投資を楽しむ」のが目的です。投資を楽しむ方法もいろいろありますが、優待や配当が入る喜び、優待を使う楽しさ、日々の生活をちょっと彩ってくれるのが私の投資目的です。

 外国株やFXがあるのは、海外好きでもあるので。いろいろな国や会社に自分のお金を旅に出して、地道に成果を待っています。

Q3:資産の内、一般NISA口座で運用する資産はどういった位置付けでしょうか?

 高配当で優待があり、優待も長期保有の条件があるなど、売買をしなくても何かが届く銘柄。そう思って約10年前に始めましたが、その時の状況と今では時代は変わるものです。

Q4:一般NISA口座でお持ちの資産の内訳は?

 国内株式95%、外国株式5%

Q5:一般NISA口座でどんな商品をお持ちでしょうか? 

 JT(日本たばこ産業)(2914):たばこ株は何となく避けていたのですが、株価が下がり配当利回りがかなり高くなったので2019年に100株買い、2020年にナンピンして200株にしました。

 その後株価も上昇し、無税で配当を受け取っています。現行NISAで売却し、キャピタルでの税金優遇も受ける予定。

 バリューHR(6078):こちらは優待目的。長期優待があるので、NISA口座に入れておけば売らないなと。その後、分割を繰り返し、取得単価が下がり、株価も好調。一般口座でしたらサッサと売ってしまうところでしたが、放置していたら益がかなり積み上がりました。

 こちらも売却予定ですが売却益への無税の恩恵をかなり受けそうです。

 オリックス(8591):高配当で優待もあり、優待も長期があるのでNISAに入れて放置していた銘柄。優待もランクアップしましたし、配当も、株価も上昇しましたし、まさにNISA口座向きの銘柄でした。

 ハーバー研究所(4925):こちらは失敗例。購入した当時は優待が割引券ではなく優待券で、株主総会もイベントがあり毎年楽しみにしていたので、NISA口座で長期保有するつもりでした。

 その後、インバウンド(訪日客)需要で株価急騰。そこで売れば良かったのですが、コロナ禍で外国人需要が激減しズルズルと株価下落。優待も割引券となり、コロナで総会のお楽しみもなくなりました。

 NISA口座だからといってずっと保有ではなく、社会情勢の変化に応じて売らなければならなかったなと反省の銘柄です。ちなみにマイナス40%で保有中です(泣)

Q6:一般NISAで金融商品の購入をできるのは今年までです。非課税投資枠が残っている場合、ご自身のNISA口座の運用方針はどうしますか?

 使い切りました。

Q7:来年、現行のNISAが刷新されて、新しいNISA制度が始まります。資産の割り当てなど今の運用方針を変える考えはありますか?

 枠は最大限に使う予定。資産の割り当て、配分はあまり変わらないと思います。一般NISAの成長枠投資枠が年間240万円となるので、売買単位の大きい銘柄も買えますし、為替が良ければ外国株も増やしたいです。

Q8:一般NISAをまだ始めていなかったり、投資枠が残っていたりする方にアドバイスをいただけますか?

 税制優遇の制度ですので、使わないともったいない。高配当銘柄も増えているので、とりあえず配当が高い銘柄をNISA口座で買っておくだけでも恩恵は受けられます。

 今からでも遅くないので、まずはやってみるのが良いと思います。