8月株主優待 人気ランキング

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生株価
8267 イオン 買い物返金カードなど 296,950
2 3048 ビックカメラ 買い物券 105,500
3 7453 良品計画 買い物割引カード 140,050
4 9861 吉野家ホールディングス 飲食券 255,650
5 3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングス 食事券 98,300
6 3543 コメダホールディングス 自社電子マネー 270,800
7 8233 高島屋 買い物割引カード 196,850
8 7513 コジマ 買い物券 59,600
9 7545 西松屋チェーン 買い物カード 162,000
10 4668 明光ネットワークジャパン クオカード 65,600
※1優待発生金額 =7月5日終値の株価 × 優待獲得最低株数で計算した金額です。

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客さまの人数が2023年7月4日時点で多い順番です。
この記事は銘柄を推奨するものではありません。
売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
2023年7月5日時点の終値や数値を、楽天証券Webサイトから採取して記載しています。
配当利回りは、楽天証券HPの会員ログイン後の銘柄ページより採用しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。

8月の株主優待銘柄は102銘柄!

 2023年8月優待株は、権利付き最終日が8月29日(火)、権利落ち日が8月30日(水)で、8月31日(木)が権利確定日の最短スケジュールです。

 優待の権利が付いている最終日の8月29日(火)までに株を買い、権利がなくなる翌30日(水)まで保有し続けると、今期の優待権利を獲得できます。

 8月優待株は102銘柄※と多く、スーパー、外食、百貨店、アパレルなど使い勝手のいい超人気優待株が勢ぞろいしています。

 どんな人でも「この会社のお店はいつも利用している」と思える優待企業が必ず1社や2社はあるはずなので、投資初心者の方が優待株投資を始めるには最適な優待月といえるでしょう。

※楽天証券 株主優待検索より

8月優待株に多い小売り・外食系企業は株価も絶好調! 

 2023年は、日本株全体も大きく上昇して、多くの銘柄がここ数年の高値を更新しています。

 その力強い上昇相場の「主役」の一つといえるのが、外食、百貨店、アパレルなど株主優待株。

 というのも、これら一般消費者=個人投資家が顧客の企業は、新型コロナ明けの移動制限解除やインバウンド(訪日外国人)需要で既存店売上高が大きく伸び、株価も上昇モードに入っているからです。

 例えば、今回の8月優待株ランキング7位の百貨店・高島屋は6月末に2024年2月期の上半期(3-8月)の連結経常増益率を前期比26.7%に上方修正。

 コロナ収束で株価が前年比72%以上も値上がりした2022年に続き、2023年も年初から前年比7.8%(7月3日終値時点。以下同)の上昇が続いています。

 日本では年率3%を超える物価高が続いていますが、商品やサービスの値上げに成功した企業は業績も急拡大しています。

 例えば、8月優待株で人気4位の吉野家HDは客数の増加と値上げ効果で、今期2024年2月期が前期比34%の営業増益になる見込みです。

 株価も2023年の年初から前年比12.2%上昇と、非常に快調なペースで値上がりしています。

 人気優待株の多い外食・小売り・流通系企業は2020年以降、コロナ禍で大打撃を受けました。

 しかし、ようやく長い「冬」が終わり、我が世の「春」を謳歌(おうか)しているといっても過言ではありません。

 さらに、日本経済がデフレ(物価下落)を克服し、年率2%前後の適度なインフレが定着すれば、値上げ効果もあって、今後も業績や株価の向上に期待できます。

 中でも、8月優待株は2023年に業績が急回復して、株価も絶好調な小売り・流通・外食系優待の宝庫なので、ぜひ有望株を買って、優待獲得と株価上昇の一石二鳥を狙いましょう!

1位:イオン(8267)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:2,969.5円(2023年7月5日終値)
配当利回り:1.21%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で買い物額の3%、500株以上で4%、1,000株以上で5%、3,000株以上で7%、現金でキャッシュバックされる優待カード(オーナーズカード)。2月のみ、1,000株以上で2,000円分、2,000株以上で4,000円分、3,000株以上で6,000円分、5,000株以上で1万円分の自社ギフトカード
その他条件:自社ギフトカードは3年以上継続保有した株主のみに贈呈
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 8月優待株の人気1位かつ、全優待株の中でもトップクラスの人気を誇るのが、全国に「イオン」「マックスバリュ」などの総合スーパーを展開するイオンです。

 8月・2月末に100株保有で、「イオン」「マックスバリュ」や首都圏にも多い「まいばすけっと」などでの買い物額の3%が半年に1度、現金でキャッシュバックされる株主オーナーズカードが贈呈されます。

 利用限度額は半年100万円までですが、家族カード1枚も発行されるので合計2枚のオーナーズカードで買い物可能。イオンネットスーパーやイオンショップなどネット通販でも利用できます。

 イオン系列のお店が実施している、毎月20日、30日のお客さま感謝デー5%割引と併用も可能なので、20、30日に買い物すれば合計8%割引。本当に食費・生活費の節約に大助かりな優待です。

 イオンイーハートのレストラン「おひつごはん四六時中」などでの会計が10%割引になったり、イオンシネマでの映画鑑賞料金が1,000円になったりする手厚い割引制度もあります。

 イオンは2024年2月期の業績が3期連続の増収・増益予想となっており、値上げに対する期待感もあり、株価も2023年に入って前年比6.6%、上昇しています。

 株主配当金はここ数年、半期18円、通期合計36円で100株保有なら年間3,600円もらえます。

 頻繁にイオンを利用すれば、株主配当金以上の買い物キャッシュバックを受けられ、インフレが進む今は長期的な株価の上昇にも期待できそう。

 日々の生活に密着した実用性やお得さを考えると、実力No.1といっていい素晴らしい優待株といえるでしょう。

2位:ビックカメラ(3048)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:1,055円(2023年7月5日終値)
配当利回り:1.42%
優待発生株数:100株以上
優待内容:8月のみ、100株以上で1枚、500株以上で2枚、1,000株以上で5枚、1万株以上で25枚の買い物優待券(1,000円)。2月のみ、100株以上で2枚、500株以上で3枚、1,000株以上で5枚、1万株以上で25枚の買い物優待券(1,000円)
その他条件:8月のみ、1年以上2年未満継続保有の株主には1枚、2年以上は2枚追加
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 第2位は家電のみならず生活日用品の購入もできるビックカメラ。

 8月末には100株保有で、1,000円分の買い物券が贈られるほか、1年以上の継続保有でプラス1,000円分、2年以上継続保有ならプラス2,000円分の買い物券が追加でもらえます。ちなみに2月末にも100株保有で保有期間に関係なく2,000円分の買い物券が贈呈されます。

 買い物券はビックカメラのほか、子会社のソフマップ、コジマの店舗やビックカメラ.comなどネット通販でも利用可能です。

 ビックカメラは、子会社のコジマが業績不振で、4月に2023年8月期の営業利益を下方修正したこともあり、2023年に入って株価は下落傾向にあります。

 ただ、今後は中国からの訪日観光客の本格的な増加も見込まれ、インバウンド関連の売上増加を考えれば、株価1,000円台まで値下がりした現在は、安値で株を買えるチャンスといえるかもしれません。

3位:良品計画(7453)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:1,400.5円(2023年7月5日終値)
配当利回り:2.84%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で買い物優待カード(5%割引)
その他条件:
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 第3位には、2023年4月26日に株主優待制度の新設を発表したアパレル・日用雑貨の人気店「無印良品」を運営する良品計画が初めてランクインしました。

 同社の新設優待は8月・2月末に100株以上保有で一律に、買い物5%割引の優待カードが贈呈されるというもの。

 利用限度額はなく、全国の「無印良品」の店舗や家具販売の「IDEE」での買い物のほか、「Café MUJI」などの飲食にも使えます。「無印良品」ファンの人には待ちに待った優待新設といえるでしょう。

 同社は原材料価格の高騰やコロナ禍で海外事業が不振だったこともあり、株価も1,400円前後で低迷しています。

 しかし、すでに海外店舗の数が国内店舗を上回っており、世界中に「無印良品」を愛用する消費者の輪が広がっています。

 今後、中国での販売が回復すれば、株価の反転上昇にも期待が持てそうです。

4位:吉野家HD(9861)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:2,556.5円(2023年7月5日終値)
配当利回り:0.39%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で4枚、200株以上で10枚、1,000株以上で12枚、2,000株以上で24枚の飲食券(500円)
その他条件:
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 第4位は「吉野家」や「はなまるうどん」を展開する吉野家HD。

 8月・2月末に100株保有で、2,000円分の食事券が贈呈されます。

 200株保有だと各5,000円分と、株数以上に優待券の金額が増え、優待券を優待商品セットと引き換えることもできるようになるので、200株(投資金額約51万円)保有がお得です。

 吉野家HDは国内での商品値上げ浸透や好調な米国事業の恩恵を受け、株価も2023年に入ってきれいな右肩上がりが続いています。

 吉野家といえばデフレ(物価下落)にも強い低価格外食チェーンとして有名でしたが、値上げが浸透することで、利益率が飛躍的に改善。女性客や家族客の取り込みを狙って店舗改装を進めるなど、新たな成長軌道に乗り始めています。

 100株保有で年間4,000円分という食事券は使い勝手のいい優待として根強い人気でしたが、業績好調&株価上昇でさらに「おいしさ」がアップしたといえるでしょう。

5位:クリエイト・レストランツHD(3387)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:983円(2023年7月5日終値)
配当利回り:0.61%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分、200株以上で4,000円分、400株以上で6,000円分、600株以上で8,000円分、1,000株以上で1万円分、3,000株以上で1万6,000円分、6,000株以上で2万4,000円分、9,000株以上で3万円分の優待食事券
その他条件:1年以上継続保有の場合、400株以上3,000株未満は2,000円分、3,000株以上6,000株未満は4,000円分、6,000株以上9,000株未満は6,000円分、9,000株以上は8,000円分を追加
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 第5位は、しゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ菜」など多数のレストランを商業施設などに展開するクリエイト・レストランツHD。

 8月・2月末に100株保有で、2,000円分の優待食事券が贈呈されます。

 400株以上を1年以上継続保有している株主には、400株(投資金額約39万円)では年間4,000円分が追加で贈られます。

 優待券は同社の子会社SFPホールディングス(3198)が運営する「磯丸水産」や「おもてなしとりよし」などの居酒屋でも利用可能。また、2023年2月からは新たに傘下に加わったベーカリー店「Saint-Germain(サンジェルマン)」でも利用できるようになりました。

 同社もコロナ明けで外食事業が好調で、2023年2月期には1株当たりの株主配当金を前期比1.5円増の6円まで増配し、株価も上昇機運です。