1963(昭和38)年5月25日

OAU(アフリカ統一機構)

 

 1963年5月25日、OAU(Organization of African Unity /アフリカ統一機構)が発足しました。

 OAUはアフリカ連合の前身となった機関で、国連憲章と世界人権宣言を尊重し、アフリカ諸国の統一と連携の促進、人民の生活向上のための相互協力、国家間の調整、国家の主権と領土防衛、独立の支援、植民地主義と闘うことが目的とされていました。

 1994年に南アフリカ共和国が加盟することで、モロッコを除く全てのアフリカ諸国が加盟しました。チャド・リビア紛争では平和維持活動としてザイール、ナイジェリア、セネガルによるインター・アフリカ軍を派遣し、調整にあたった実績もあります。

 OAUの成立の背景には、19世紀末にアフリカ大陸から奴隷貿易で連れて来られたアフリカ人の子孫である米国の黒人たちによって、自らのアイデンティティーを求める運動として始まったパン・アフリカ主義が原動力となって存在しています。

 パン・アフリカ主義は、全世界に散在するアフリカ系住民の解放を訴えた思想で、世界中のアフリカ系住民の連携の元となりました。2002年7月9日にアフリカ連合へ発展し、独立非承認国以外のアフリカの55カ国全ての独立国家が加盟。世界最大の地域機関となりました。2019年のアフリカ連合議長は共和政エジプト第6代大統領のアブドゥルファッターハ・エルシーシ氏が務めています。

 アフリカは、15歳未満が総人口の4割を超えるという若い地域です。現在高度教育の導入をはじめ、目覚ましい経済発展を遂げている地域でもあります。

 

1963年5月25日の日経平均株価終値は

1,559円90銭

ライター:FIX JAPAN 前沢ともあき