半導体関連、投資の参考銘柄

 日本の半導体産業は衰退し、半導体メーカーで世界のメジャープレイヤーと言える会社はありません。ただし、半導体製造装置や半導体材料では世界のメジャープレイヤーと呼べる会社があります。従って、投資の参考銘柄としては製造装置や材料を中心に選びます。

半導体関連、投資の参考銘柄:2023年5月17日時点

コード 銘柄名 半導体
関連
事業
株価 PER
:倍
配当
利回り
8035 東京エレクトロン 半導体製造装置 17,420 27.2 1.8%
6857 アドバンテスト 半導体製造装置 13,260 31.3 1.1%
4063 信越化学工業 シリコンウエハ 4,000 13.2 2.6%
3436 SUMCO シリコンウエハ 1,859 8.9 3.7%
6723 ルネサス エレクトロニクス 自動車用半導体 2,046.5 12.9 0.0%
6758 ソニーグループ 画像センサー 12,895 18.9 0.6%
出所:各社決算資料より楽天証券経済研究所が作成。
PERは5月17日株価を今期1株当たり利益(会社予想)で割って算出。今期利益予想を公表していない信越化・SUMCO・ルネサスはQUICKコンセンサス予想を使用。配当利回りは、今期1株当たり配当金(会社予想)を5月17日株価で割って算出。今期配当予想を公表していないアドテスト・信越化・SUMCO・ルネサス・ソニーはQUICKコンセンサス予想。今期1株当たり予想配当金は、東エレク320円、アドテスト146円、信越化106円、SUMCO68円、ルネサス0円、ソニー81円

 過去には、日本の半導体産業の黄金期もありました。1980年代半ば、日本の半導体産業は世界トップの座を米国から奪いました。当時、 東芝(6502)NEC(6701)日立製作所(6501) がトッププレイヤーとして世界に君臨していました。でも、そこが日本の半導体産業の最盛期でした。そこからどんどん衰退していきました。

 半導体製造装置や半導体材料では世界的に高い競争力を有する企業があります。そこで、投資の参考銘柄として、半導体製造装置2社(東エレク・アドテスト)と、半導体シリコンウエハで世界シェア1位・2位の2社(信越化・SUMCO)を入れました。

 半導体メーカーとしては、自動車用半導体大手の ルネサスエレクトロニクス(6723) と画像センサー最大手 ソニーグループ(6758) を加えました。

 ソニーグループ以外の5社は、前段で半導体関連5社の合成株価を作る際に選んだ5社です。ソニーは、半導体事業が全体に占める比率が低いので半導体関連5社には含めていませんでしたが、画像センサーで世界最大手であること、今後ゲーム・音楽・映画など総合エンターテインメント企業として成長を期待しているので、投資の参考銘柄に加えました。

 ご参考までに、半導体関連5社(合成指数)とソニーグループ、日経平均の過去の動きを比較したのが、以下のチャートです。

半導体関連5社(合成指数)とソニーグループ株、日経平均の比較:2016年末~2023年(5月17日)

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成。2016年末の値を100として指数化。半導体関連5社は、東京エレクトロン・アドバンテスト・信越化学・SUMCO・ルネサスエレクトロニクスの合成株価

かぶミニで半導体関連6社をまとめ買い

 1株単位で売買できる「かぶミニ」を使うと、上記の半導体関連6社を、約8万円でまとめて投資することができます。以下、ご参考ポートフォリオです。

かぶミニで作る、「半導体関連6社」ポートフォリオ

コード 銘柄名 株価 株数 金額 構成比
8035 東京エレクトロン 17,420 1 17,420 22.0%
6857 アドバンテスト 13,260 1 13,260 16.8%
4063 信越化学工業 4,000 3 12,000 15.2%
3436 SUMCO 1,859 6 11,154 14.1%
6723 ルネサス エレクトロニクス 2,046.5 6 12,279 15.5%
6758 ソニーグループ 12,895 1 12,895 16.3%
  合 計   18 79,008 100%
出所:楽天証券経済研究所が作成