米ドル/円は、115.50円まで上昇。しかし米雇用統計後に失速、114円台へ。

昨日（2017年03月10日）の動向

この日発表された2月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+23.5万人と、予想の+20万人を上回りました。失業率は4.7%で、先月から1ポイント下落。一方で平均労働賃金は予想を下回り、前月比+0.1％（予想+0.2％）にとどまりました。

米ドル/円は指標発表前からすでに買われ、1月19日以来の高値となる115.50円まで上昇していました。しかし、発表後は一転して115円台前半に下落。マーケットが雇用者数よりも平均時給に反応したためで、平均労働賃金が伸び悩んだことは、インフレ率も緩やかな上昇にとどまるとの思惑につながりました。

FRBにとっては利上げを急ぐ理由がなくなるため、3月利上げはほぼ確実としても、その次に対する期待感が後退して米長期金利が下落し、ドルが売られました。加えてイベント終了にともない週末のポジション調整が出て115円を割ると、NY時間終盤には114.64円まで下落。週の終値は114.804円でした。

ユーロ/ドルは、ECB利上げ観測の再浮上で、1.05ドル台後半から、1.0698ドルまで急上昇。約1ヵ月ぶりとなる1.07ドル台に迫りました。「ECBが量的緩和の終了前に、利上げ（ゼロ金利解除）が可能かどうかを検討した」と大手通信社が伝えたことが、ユーロ買い戻しを加速。ユーロ/円も上昇を強め、1月30日以来の高値となる122.82円まで上昇しました。

2017年03月10日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	114.878	115.505	114.646	114.804
ユーロ/円	121.513	122.829	121.507	122.505
豪ドル/円	86.230	87.068	86.190	86.629

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2017年03月13日）の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは115.63円（2017年01月19日高値圏）、サポートは 114.36円（2017年03月09日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	115.63	116.87	114.36	113.53

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは123.30円（2017年01月27日高値圏）、サポートは 121.50円（2017年03月10日安値圏）です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0750ドル（2017年02月07日高値圏）、サポートは 1.0572ドル（2017年03月10日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	123.30	123.80	121.50	120.50

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは87.48円（2017年03月02日高値圏）、サポートは 85.84円（2017年03月09日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	87.48	88.18	85.84	85.00

豪ドル/円　5分足チャート

• ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年03月13日 現在のものです。
• ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2017年03月13日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	22:30	(欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言	-	-
★★	23:00	(米) 2月米労働市場情勢指数（LMCI）	-	1.3

• ※ 発表時間はいずれも東京時間
• ※ 注目度は★低～★★★高で示します

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