昨日(2017年03月01日)の動向
トランプ大統領はこの日議会演説に臨み、国内インフラ整備に「1兆ドル」を投資すると、初めて具体的な金額を示しました。しかし議会の承認を得られるかどうかはまた別問題であり、法案が成立するにしても、今年の秋以降になるといわれています。減税も目指すなかで、財源をどう手当てするかについても明らかにされませんでした。
大型景気対策への期待で株価は大幅に値上がりしましたが、ドルは、むしろFRB利上げの話題に反応。複数の連銀総裁が3月実施に前向きな発言をしたことで、今月のFOMCが「ライブ」になる可能性が急速に高まっています。イエレン議長寄りといわれるダドリー・NY連銀総裁が、「近いうちに追加利上げに踏み切る可能性」と述べたことがマーケットの期待を高めました。
米ドル/円は、112.73円を安値に東京時間に113円台半ばへ急上昇。その後も堅調地合いが続き、NY時間には一時114.04円の高値をつけました。米ドル/円が114円台に戻したのは2月16日以来。終値は113.728円(前日比+1.002円)でした。
一方、ユーロ/ドルは、1.05ドル台後半から1.0514ドルまで下落。ポンド/ドルも、1.24ドル前半から1.2279ドルまで大きく値を下げました。欧州通貨がドルに対して売られるなかで、豪ドル/ドルは堅調。RBAが弱気見通しを持っていた第4四半期のGDPが、予想以上に拡大したことが支えになりました。豪ドル/円も87.32円まで上昇しました。
2017年03月01日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 112.756 | 114.049 | 112.736 | 113.728 |
ユーロ/円 | 119.246 | 120.216 | 119.236 | 119.925 |
豪ドル/円 | 86.282 | 87.312 | 86.237 | 87.281 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年03月02日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.31円(2017年02月16日高値圏)、サポートは 112.73円(2017年03月01日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.31 | 114.96 | 112.37 | 111.58 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは121.50円(2017年02月06日高値圏)、サポートは 119.23円(2017年03月01日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0630ドル(2017年02月27日高値圏)、サポートは 1.0493ドル(2017年02月22日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 121.50 | 122.52 | 119.23 | 118.23 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.08円(2017年02月24日高値圏)、サポートは 85.00円(2017年01月17日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.08 | 87.46 | 85.00 | 84.55 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年03月02日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年03月02日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 18:30 | (英) 2月建設業購買担当者景気指数(PMI) | 52.0 | 52.2 |
★★★ | 19:00 | (欧) 2月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) | 2.0% | 1.8% |
★★★ | 22:30 | (加) 12月月次国内総生産(GDP)(前月比) | 0.3% | 0.4% |
★★★ | 22:30 | (加) 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前期比年率) | 2.0% | 3.5% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します