昨日(2017年02月22日)の動向
欧州時間のマーケットでユーロが下落、しかしその後は急反発しました。
フランス大統領選の世論調査では極右のルペン氏が首位になり、選挙の結果次第ではフランスがユーロを離脱する「フレグジット」も起こり得るという不安から、債券市場ではドイツ国債とフランス国債の利回り差が拡大。ユーロ/ドルは、1月11日以来初めて1.05ドルを割って1.0493ドルまで下落しました。またユーロを売って政治リスクの低い円や豪ドルを買うというクロス取引も目立ち、ユーロ/円は今年の安値を更新。昨年12月5日以来となる118.59円まで下落。米ドル/円もユーロ/円にともない112.89円まで売られました。
しかし売りが一巡すると、フランスの政治リスクが和らいだとのニュースで急反発。ユーロ/ドルは1.05ドル後半、ユーロ/円は119円台後半まで一気に買い戻されました。
日本時間朝4時に公表されたFOMC議事録では、多くのFOMC委員が、「比較的早い段階で利上げを実施することが適切」との認識を持っていることが示されました。イエレン議長の議会証言とほぼ同じ内容で、マーケットが知りたがっていた利上げ時期とそのペースについての新しい材料は見当たりませんでした。結局は、トランプ政権が今後発表する財政拡大政策が労働市場やインフレ率に与える影響を見たうえで判断するとの姿勢で、前日のハーカー発言で盛り上がった3月利上げの可能性は遠のいたようです。
113.65円近辺まで戻していた米ドル/円は急速に勢いを失い、一時113円割れまで下落。終値は113.318円(前日比-0.362円)でした。
2017年02月22日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 113.645 | 113.733 | 112.892 | 113.318 |
ユーロ/円 | 119.751 | 119.872 | 118.597 | 119.640 |
豪ドル/円 | 87.240 | 87.389 | 86.681 | 87.265 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年02月23日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.31円(2017年02月16日高値圏)、サポートは 112.61円(2017年02月17日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.31 | 114.96 | 112.61 | 111.70 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは120.31円(2017年02月21日高値圏)、サポートは 118.59円(2017年02月22日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0615ドル(2017年02月21日高値圏)、サポートは 1.0453ドル(2017年01月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 120.31 | 121.50 | 118.59 | 117.30 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.46円(2017年02月17日高値圏)、サポートは 85.35円(2017年02月09日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.46 | 88.18 | 85.35 | 85.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年02月23日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年02月23日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★★ | 16:00 | (独) 10-12月期国内総生産(GDP、改定値)(前期比) | 0.4% | 0.4% |
★★★ | 16:00 | (独) 10-12月期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比) | 1.7% | 1.7% |
★★ | 22:30 | (米) 前週分新規失業保険申請件数 | 24.0万人 | 23.9万人 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します