昨日(2017年02月21日)の動向
この日、ドルは上昇。ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が、「3月のFOMCで、利上げする可能性がある」と発言したことが、米長期金利を押し上げ、ドル買い要因となりました。
ハーカー総裁はタカ派で、このような発言は意外ではありません。ただマーケットは3月利上げ確率を3割程度と、ほとんど織り込んでいなかったため、やや不意をつかれた格好になりました。
113円前半からスタートした米ドル/円は、欧州時間に113.77円まで上昇。その後も高値圏を維持したまま、終値は113.680円(前日比+0.565円)でした。
一方ユーロ/ドルは1.06ドルを割り込むと、1.0525ドルまで大きく下押し。ユーロ/円は、ユーロ/ドルの下落に連れて120円を下抜けすると119.55円まで売られました。
最新の世論調査によると、4月のフランス大統領選の第一回投票で、「ユーロ離脱」や「フランス・ファースト」を訴える極右のルペン候補が首位となっていることがユーロの上値を重くしています。
NY時間にもハーカー総裁から同じ内容の発言が伝わってきましたが、相場への影響は限定的でした。FOMCのメンバーの多数はハト派で占められているため、すぐに3月利上げに結びつくわけではありません。いずれにしても、ハーカー発言で今夜のFOMC議事録が、さらに注目を浴びることになるでしょう。
2017年02月21日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 113.108 | 113.772 | 113.074 | 113.680 |
ユーロ/円 | 120.017 | 120.313 | 119.557 | 119.761 |
豪ドル/円 | 86.912 | 87.315 | 86.838 | 87.235 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年02月22日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.31円(2017年02月16日高値圏)、サポートは 112.61円(2017年02月17日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.31 | 114.96 | 112.61 | 111.70 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは121.50円(2017年02月06日高値圏)、サポートは 119.53円(2017年02月09日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0680ドル(2017年02月16日高値圏)、サポートは 1.0520ドル(2017年02月15日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 121.50 | 122.52 | 119.53 | 118.68 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.46円(2017年02月17日高値圏)、サポートは 85.35円(2017年02月09日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.46 | 88.18 | 85.35 | 85.00 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年02月22日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年02月22日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 18:30 | (英) 10-12月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比) | 0.6% | 0.6% |
★★★ | 18:30 | (英) 10-12月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比) | 2.2% | 2.2% |
★★★ | 19:00 | (欧) 1月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比) | 1.8% | 1.8% |
★★★ | 28:00 | (米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 | - | - |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します