昨日(2017年04月07日)の動向

東京時間の米ドル/円は、米軍がシリアの空軍基地に対してミサイル攻撃を行ったとのニュースで急落。111円手前から80ポイント以上急落して今年の安値に迫りました。しかし、このレベルからは買いがしぶとく、午後には110円台後半を回復してその後しばらく揉み合いが続きました。

NY時間に発表された3月の米雇用統計は、強弱入り混じる内容となりました。非農業部門雇用者数は、前月比+9.8万人と、予想の前月比+18万人から大きく減速。暖冬の影響で急増した1,2月の反動が出たと見られています。一方で、失業率は2ポイント下がり4.5%になり、完全雇用状態へさらに一歩近づきました。注目の平均時給は、前月比+0.2%と前月比横ばい。期待していたほどの伸びは見られず、インフレ上昇のハードルが高いことを示唆しました。

指標発表直後のドル円は110円台後半から110.08円まで急落しましたが、すぐに元のレベルを回復すると、さらに上値を伸ばして111.36円の高値をつけました。終値は111.085円。

米軍のシリア攻撃による金融市場の影響が心配されていましたが、米長期金利は一時2.2%台に下げたものの、雇用統計発表後には2.3%台に戻しました。株価の下落も限定的で、マーケットの安心感が弱い雇用統計のマイナスを打ち消しました。

またダドリー・ニューヨーク連銀総裁が、「バランスシートの縮小で利上げを休止しても、その期間はごく短いだろう」と発言。来年度の利上げが遅れることはないとの考えを示してドル買いを後押ししました。

 

2017年04月07日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 110.794 111.364 110.083 111.085
ユーロ/円 117.915 118.162 117.302 117.653
豪ドル/円 83.580 83.706 82.789 83.368

 

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年04月10日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは111.60円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 110.10円(2017年03月27日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 111.60 112.20 110.10 109.75

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは119.05円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 117.30円(2016年11月21日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0689ドル(2017年04月05日高値圏)、サポートは 1.0572ドル(2017年03月10日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 119.05 119.85 117.30 116.75

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは83.90円(2017年04月06日高値圏)、サポートは 82.15円(2016年11月23日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.90 84.40 82.15 81.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2017年04月10日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年04月10日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ - (日) 黒田東彦日銀総裁、発言 - -
★★★ 29:00 (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 - -
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します