昨日(2017年04月06日)の動向
朝鮮半島の地政学リスクを懸念して株価は全面安となり、日経平均は年初来安値を更新。リスクセンチメントが後退して、米ドル/円は東京時間に110.28円まで下落しました。
しかし、年初来安値水準である110円台前半は買いが強く、この日も押し戻されて、NY時間には当日高値となる111.13円まで上昇。その後は、米中首脳会談や今夜の雇用統計を控えて様子見ムードとなり、終値は110.796円(前日比+0.098円)でした。
ユーロ/ドルは、欧州時間に前日の安値を下抜け、1.0628ドルまで軟化。ユーロ/円も下げ、一時は昨年11月21日以来となる117.36円まで下落。この日ドラギ総裁は、「ECBのインフレ見通しを変更するような十分な証拠はない」と発言、マーケットに広がっている利上げ思惑の火消しに回りました。
フランス大統領選が近づき、欧州政治リスクが再び強まっていることも、ユーロの上値を重くしました。最新のフランスの世論調査によると、極右のルペン氏がやや支持を落としたものの、一方でこれまで泡沫候補だったメランション氏が大躍進。メランション氏は極左で、EUに対しても批判的な立場。中道のマクロン氏を含めて数名の有力候補が世論調査の誤差の範囲内に収まり、誰が勝ってもおかしくない状況で、フランス大統領選の行方が急速に不透明さを増しています。
ポンド/ドルは、堅調地合いで1.2505ドルまで回復。英国ではこのところ弱い指標が続いて、ブレグジット後の経済に悲観が強まっていましたが、前日に発表されたサービス業PMIが予想を越える強さだった安堵感が、ポンド切り返しのきっかけになりました。
2017年04月06日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 110.701 | 111.138 | 110.283 | 110.796 |
ユーロ/円 | 118.039 | 118.418 | 117.364 | 117.904 |
豪ドル/円 | 83.766 | 83.911 | 83.140 | 83.575 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年04月07日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは111.59円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 110.10円(2017年03月27日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 111.60 | 112.20 | 110.10 | 109.75 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは119.05円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 117.30円(2016年11月21日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0769ドル(2017年03月30日高値圏)、サポートは 1.0600ドル(2017年03月14日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 119.05 | 119.85 | 117.30 | 116.70 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは84.40円(2017年04月05日高値圏)、サポートは 82.92円(2016年11月24日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 84.40 | 85.10 | 82.90 | 82.15 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年04月07日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年04月07日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★★ | 21:30 | (米) 3月非農業部門雇用者数変化(前月比) | 18.0万人 | 23.5万人 |
★★★ | 21:30 | (米) 3月失業率 | 4.7% | 4.7% |
★★★ | 21:30 | (加) 3月新規雇用者数 | 0.57万人 | 1.53万人 |
★★★ | 21:30 | (加) 3月失業率 | 6.7% | 6.6% |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します