昨日(2017年04月05日)の動向
この日の米ドル/円は、北アジアの地政学リスクの高まりを嫌気して引き続き上値が重かったものの、前日の安値110.25円を下抜けするほどの勢いはなく、しばらく110円台後半の取引が継続しました。
NY時間になって、ADP雇用データの結果を受けて111円台に戻しましたが、非製造業ISMが伸び悩んだことで、いったん頭打ち。ADP雇用データは、予想の18.7万人に対して26.3万人と強く、明日の米雇用統計に対する期待が高まりました。一方で、非製造業ISMは伸び悩み。トランプ大統領の、移民入国制限や医療制度改革に対する不安が反映された結果となりました。
この日公表されたFOMC議事録は、バランスシート縮小開始の可能性を初めて指摘。その一方で、(トランプ政権の)政策には不透明部分が依然として多く、実際の景気刺激策が始まるのは2018年度以降になるとの見解が示されました。つまり米インフレ率が急激に上昇する可能性は低く、FRBの利上げも段階的なものになるということで、米長期金利は2.3%台に下落。また米株価が非常に高いという懸念で、ダウも下げました。
米ドル/円は、111.46円まで買われて高値をつけたあと、東京時間の安値に並ぶ110.53円まで下落。終値は、前日とほぼ変わらない110.698円(-0.027円)でした。ユーロ/円は、米ドル/円に沿う動きとなり、118.79円まで上げた後、118.01円へ下落。
2017年04月05日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 110.742 | 111.461 | 110.539 | 110.698 |
ユーロ/円 | 118.193 | 118.791 | 118.016 | 118.038 |
豪ドル/円 | 83.751 | 84.408 | 83.574 | 83.751 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年04月06日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは111.59円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 110.10円(2017年03月27日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 111.60 | 112.20 | 110.10 | 109.75 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは119.05円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 117.30円(2016年11月21日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0769ドル(2017年03月30日高値圏)、サポートは 1.0600ドル(2017年03月14日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 119.05 | 119.85 | 117.30 | 116.70 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは85.08円(2017年04月03日高値圏)、サポートは 83.22円(2017年04月04日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 85.10 | 85.95 | 83.20 | 82.90 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年04月06日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年04月06日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 16:00 | (欧) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言 | - | - |
★★ | 20:30 | (欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 | - | - |
★★ | 21:30 | (米) 前週分新規失業保険申請件数 | 25.0万件 | 25.8万件 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します