昨日(2017年03月31日)の動向
週末の米ドル/円は、ドル買いの勢いが続く東京市場で112.18円まで上値を伸ばしましたが、そこで息切れ。しばらく111円台後半の取引が続きしたが、NY時間に「利上げを急ぐほどには、米景気は過熱していない」というダドリー・NY連銀総裁の発言が伝わると、111.24円まで下落。
年内4回の利上げを主張する連銀総裁が多かっただけに、やや慎重なダドリー総裁の発言が目を引きました。発言を受けて米長期金利は再び2.4%を下回り、週末と月末のポジション整理のきっかけになりました。米ドル/円の終値は111.399円(前日比-0.529円)。
ユーロ/ドルは、すでに1.07ドル台が重くなり、NY時間終盤には1.0658ドルまで安値を更新。またユーロ/円は米ドル/円の下げもあって、約1ヵ月ぶりの安値となる118.60円まで下落しました。マーケットに広まっていたECB利上げ観測が、この数日で急速に後退したことが背景。とはいえ、ECB利上げの可能性がなくなったと考える市場参加者は少数で、この動きは過剰な期待分が剥げ落ちただけ、といえそうです。
ECB内部では、金融政策を巡って対立が表面化。タカ派は量的緩和の早期撤廃を主張する一方で、ハト派はこれに強く反対、予定通り2017年末までの継続が必要と考えています。落としどころは「量的緩和を継続しながらのマイナス金利解除」ということになりそうで、次回ECB会合で話し合いが持たれると見られます。
2017年03月31日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 111.828 | 112.188 | 111.246 | 111.399 |
ユーロ/円 | 119.393 | 119.819 | 118.608 | 118.729 |
豪ドル/円 | 85.448 | 85.759 | 84.946 | 84.993 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年04月03日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは112.90円(2017年03月20日高値圏)、サポートは 110.93円(2017年03月30日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 112.90 | 113.50 | 110.90 | 110.10 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは119.82円(2017年03月31日高値圏)、サポートは 118.23円(2017年02月24日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0769ドル(2017年03月30日高値圏)、サポートは 1.0600ドル(2017年03月14日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 119.85 | 120.85 | 118.20 | 117.30 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは85.95円(2017年03月22日高値圏)、サポートは 84.65円(2017年03月29日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 85.95 | 87.50 | 84.65 | 83.70 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年04月03日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年04月03日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 16:55 | (独) 3月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) | 58.3 | 58.3 |
★★ | 17:00 | (欧) 3月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) | 56.2 | 56.2 |
★★ | 17:30 | (英) 3月製造業購買担当者景気指数(PMI) | 55.0 | 54.6 |
★★★ | 23:00 | (米) 3月ISM製造業景況指数 | 57.2 | 57.7 |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します