5万円以下で買える若者が利用しやすい株主優待株

 株主になってくれた「お礼」に企業が自社商品や買物券を贈呈してくれるのが株主優待制度です。優待品をもらって生活に役立てながら、株を長期保有することで株主配当金も毎年もらえます。

 日々の生活でよく利用する企業なら自然と親しみや愛着も生まれ、長期投資することで株価の上昇にも期待が持てます。

 そんな株主優待株の中には5万円以下で投資できる銘柄もたくさんあります。

 株主優待制度を導入している企業にはコロナで打撃を受けた外食、小売、アパレル産業も多く、株価が低迷している銘柄もかなりあります。

 ただ、コロナ明けで今後は業績の持ち直しに期待できるのも事実です。

 そこで5万円以下の少額資金で投資できて、10代、20代にもなにかと役立つ優待制度を導入している企業を紹介します。

 株価の安い銘柄は「低位株」と呼ばれ、業績面で不安要素のある銘柄も多いので注意が必要です。

 紹介する銘柄は、コロナ禍で打撃を受けているものの、負債の比率が少なく、自社で保有する資金の比率が高い(「自己資本比率」と呼びます)企業。財務力が高いので、破たん懸念が少ない会社といえます。

5万円以下で買える株主優待株の一例

銘柄名(銘柄コード) 株価 いくらから買える?(100株) 企業情報
クックパッド(2193) 240円 2万4,000円 料理レシピサイト国内最大手。生鮮食品のネット販売や海外事業に進出。高い財務力(自己資本比率88%)で新たな成長事業を模索中。12月末に100株保有で自社サイトプレミアムサービス6カ月無料クーポン贈呈。
ピーシーデポコーポレーション(7618) 301円 3万100円 パソコン関連の量販店を首都圏中心に展開。デジタルサービスを行う有料会員制度が成長中。3月末に100株保有で、1,000円相当の店舗買物券が贈呈される。
ナカバヤシ(7987) 481円 4万8,100円 アルバム、シュレッダーなどを手がける文具会社大手。企業内の事務作業を請け負うBPO事業が収益源。3月末に100株保有で、自社製品(手帳など)1点が贈呈される。
株価は5月12日時点

 

少額資金から株式投資を始めて、コツをつかもう!

 少額資金で買える株は、業績が回復したり、新商品・サービスがヒットしたりすると、株価が大きく上昇する可能性もある点が魅力です。

 なにより、月々のお小遣いやバイト代からでも手が届くので、株式投資に慣れるきっかけを与えてくれるでしょう。

 株式投資で成功するためには、日ごろから経済やビジネスの情報入手を欠かさないこと。

 若いうちから少額資金で株式投資して得た経験や知識は、今後の資産運用や日々の仕事や生活にも役立つはずです。

 何事も「習うより慣れよ」。まずは少額資金でもいいので実際に株を買ってみて、投資の楽しさ、面白さを体験することから始めましょう!