1万円以下の少額資金で投資できるETF編

 株価指数は、株式市場全体や特定の銘柄群の値動きを表すように設計されたもの。金融情報会社などが、その市場に上場する企業から数十~数千社を選び、それらの企業の株価全体を反映するように指数化したものです。

 日頃、テレビのニュース番組で、「本日の日経平均株価は何円でした」「米国のNYダウは何ドルでした」といったフレーズを耳にしたことがありませんか。

 そこで使われる「日経平均株価」は日本経済新聞社が日本の優良企業225社の株価をもとに算出した株価指数。「NYダウ」は米国の優良企業30社で構成された株価指数なのです。

 こういった株価指数に連動するETFなら1万円以下でも購入できます。

 まだ若い高校生、大学生の投資家が、個別の有望企業を独自に分析して、株を買うのはかなり難しいこと。「株式市場全体をまるごと買える」ETFや投資信託なら、難しい銘柄選びは不要です。初心者が「株式投資とはどのようなものか?」を実際に体験し、経済や金融の知識を広げる「入門編」としてもぴったりです。

 1万円以下で買えるETFの中で、投資の勉強を兼ねて買うのに適したものには、以下のような銘柄があります。

1万円以下の資金で買えるETF(上場投資信託)

銘柄名(銘柄コード) 株価 いくらから買える? 企業情報
NF TOPIX Core30(1311) 890.7円 8,907円(10株) 「TOPIX(東証株価指数)コア30指数」に連動するETF。このETF1本で日本のトップ企業30社の株全体に投資できる。野村アセットマネジメントが運営。
上場日経225(ミニ)(1578) 2,061円 2,061円(1株) 日本を代表する優良企業225社の株価を平均化した「日経平均株価」に連動するETF。1口2,000円前後から購入可能。日興アセットマネジメントが運用。
iシェアーズ S&P500米国株(1655) 365.3円 3,653円(10株) 米国を代表する株価指数S&P500に連動。米国の資産運用会社ブラックロック社が運営。初心者だけでなく、長期の資産運用目的に投資している中級者クラスの投資家も多い。
株価は5月12日時点