皆さま、こんにちは!

 早くも12月中旬に入り、すっかり日が短くなり気がつけば外も真っ暗、冬の寒さを感じるようになりました。

 12月22日は冬至で、一年の中で最も昼が短く夜が長い日ですね。冬至が過ぎれば、少しずつ日が長くなっていきますが、寒さはこれからが本番なので、ホックホクのかぼちゃと柚子湯で体を温めましょう! その手前、12月18日にはサッカー・ワールドカップ2022カタール大会の決勝戦も控えていますね。体調管理をしっかりして、みんなで楽しみましょう!

FRBによる利上げ減速期待から米国株式市場が堅調!

<直近3カ月のS&P500種指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 11月の米国株式市場は乱高下を繰り返しながらも上昇基調に乗り、最終日30日の主要3指数はそろって大幅高で終わりました。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は講演で、物価の安定化には時間がかかるものの、利上げペースを緩めていく可能性に言及したことで相場安定の支えとなりました。

 米国株式市場では、年内最後の重要イベントである11月のCPI(消費者物価指数)が12月13日に発表、翌日12月14日にFOMC(米連邦公開市場委員会)政策金利発表が予定されるため、引き続きインフレの動向に注目しましょう!

 個別企業では、11月15日に米国ホームセンター大手のホームデポ(HD)やスーパーマーケット大手のウォルマート(WMT)の決算発表があり、両社ともコンセンサス予想を上回り、株高となりました。

 これらと関連して、「小売」に関する経済データは米国の消費者動向や景気を確認できる指標として重要視されています。11月24日は米国の感謝祭(市場休場日)で、家族や親戚が集まり七面鳥を食べる日となっています。

 その翌日はブラックフライデーと呼ばれ、小売店の大規模なセールが実施され、クリスマス商戦が始まります。最近では、日本でもその時期に合わせてアマゾンブラックフライデーや楽天スーパーセールが定着していますね。年末商戦の動向にも注目していきたいところです。

ゼロコロナ政策緩和への期待で中国株式市場が反発!

<直近3カ月の上海総合指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 11月の中国株式市場は、大きく反発しました。上海総合指数および香港ハンセン指数はそれぞれ8.9%高と26.6%高でした。

「ゼロコロナ」政策の下で行われた厳しい隔離措置に対して、中国各地で行われたデモが世界の注目を集めました。中国ではこの2年間、ほぼ全ての住民に対してスーパーマーケットや百貨店、レストランなどの商業施設に入る際、またはバスや地下鉄などの公共交通機関を利用する際、48時間以内有効のPCR陰性証明である「グリーン健康コード」の提示が必要となっていました。

 そのため、ほぼ2日の間に1回、区内の指定場所でPCR検査を受けないといけません。帰宅時のラッシュアワーだと、30分待ちの長い行列が街の風景になるなど話題になっていました。

 海外からの入境者はこれまで2週間以上の隔離期間が設けられ、6月には7日間の集中隔離+3日間の自宅健康観察、合計10日間に短縮されました。

先月、11月11日からは5日間ホテル隔離+3日間自宅隔離、合計8日間の隔離期間に短縮され、来年1月からはさらに短縮される見込みです。

 中国は世界で一番早く新型コロナワクチン接種を開始した国の一つではありますが、実際に3回目以降のワクチン接種がなかなか進んでいません。いま流行しているオミクロン株のワクチン接種が普及していないため、コロナ対策の一部はやはり残るべきではとの見方もあります。

 また日本と違って、中国は若者から優先的にワクチン接種が勧められたため、高齢者の接種率は低いです。今後のコロナ政策動向に引き続き注目していきましょう!