つみたてNISA対象銘柄は「無分配」ではない!?

 さて、ここで、「つみたてNISAの対象銘柄は、長期投資に適したものが選ばれているはずなのに『無分配』ではないの?」と、疑問に思われた方もいるかもしれません。

 実際に、つみたてNISA対象銘柄の目論見書を確認すると、収益分配について以下のような記載があります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)目論見書

楽天・全世界株式インデックス・ファンド目論見書

「eMAXIS Slim」には、「原則として分配を抑制」という文言が入っているものの、「無分配」とは明言されていません。これは、信託期間を「無期限」としているつみたてNISA対象銘柄が多いためです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)目論見書

楽天・全世界株式インデックス・ファンド目論見書

 実は、完全な「無分配」型の投資信託というのは、事実上、単位型投資信託*の一部でしか認められていません。したがって、信託期間が無期限でかつ無分配の投資信託というのは原則存在し得ないのです。

*単位型投資信託:運用期間があらかじめ決められていて、設定前の募集期間しか購入ができない投資信託

 目論見書上は上記のような記載になっているものの、つみたてNISAの対象銘柄は、基本的に分配は行わないと考えてよいでしょう。

 NISAで長期積立を実践していると、分配金についてあまり深く考える機会はないかもしれません。しかし、一般NISAの場合は特に、分配金が支払われる可能性について考えておいた方がよいでしょう。過去の分配実績などを確認し、必要に応じて「分配金コース」の変更を検討してみてください。