個別株に投資するメリットとデメリット

 最初に、個別株投資のメリットとデメリットについて、きちんと理解しておく必要があります。個別株に投資するということは、大成功して大きなリターンが得られることも、大失敗して大きな損失をこうむることもあるということです。以下の式を理解してください。

【個別株の投資成果】=【市場平均の投資成果】±【個別株要因による投資成果】

 上記で、【市場平均の投資成果】とは、日経平均インデックスファンドや、TOPIXインデックスファンドの投資成果のことです。【個別株要因による投資成果】とは、日経平均インデックスファンドとのパフォーマンスの差です。

【個別株の投資成果】というとプラスになりそうに聞こえますが、プラスのこともマイナスのこともあります。インデックスファンドが10%上がる時に銘柄Aが15%上昇したら、銘柄Aの個別株要因はプラス5%です。ところが、インデックスファンドが10%上がる時に銘柄Aが6%しか上がらないならば、個別株要因はマイナス4%です。

 小型株では、「個別株による投資成果」がプラスもマイナスも極めて大きくなることがあります。

 日本株に投資したら、日経平均インデックスファンドなどとパフォーマンスを比較する習慣を身に付けると良いと思います。1年ごとに比較するのが良いでしょう。

 日本株への投資資金が100万円あるとして、それを年初から年末まで日経平均インデックスファンドに投資していた時に得られるリターンを計算してください。それと、ご自分が1年間に個別株の売買で得たリターンを比較すれば良いです。

 投資銘柄が一つしかないならば、投資した日の日経平均を記録しておけば良いと思います。そして、半年後とか1年後に、日経平均と比較して良かったか悪かったか、検証してみてください。その時、配当金も計算に入れてください。

 日経平均が10%マイナスの時に、銘柄Aの株価が4%下がっているならば、銘柄Aの個別株要因はプラス6%です。銘柄Aを選んだおかげで、マイナスを小さくできたわけです。

 個人投資家は、投資した銘柄のリターンがプラスならば成功、マイナスならば失敗と考えることが多いですが、それだと個別銘柄に投資した効果をきちんと検証したことになりません。日経平均やTOPIXのインデックスファンドのパフォーマンスと比較して初めて、個別株に投資して良かったとか、悪かったとか振り返ることができるようになります。

 個別株投資で得られるものはいろいろあります。個別株の投資成果がプラスであれば、その効果は一目瞭然ですが、それだけではありません。たとえ個別株の投資成果がマイナスでも得るものはあります。個別株投資を通じて勉強したことは、たとえ投資成果がマイナスでも無駄ではありません。さまざまなビジネスに役立つ可能性があります。