ポートフォリオの組み方

 それでは、ポートフォリオの組み方を説明します。GPIF型の資産配分を使うことにします。まだ貯蓄がほとんど無い方と、ある程度まとまった投資資金をお持ちの方で、投資の始め方は異なります。

【1】これから貯蓄・投資を始める若い方(まだ貯蓄がほとんど無い方)

 最初から、国内株式25%:外国株式25%:外国債券25%:国内債券25%のポートフォリオを組む必要はありません。

 毎月1万円ずつ積み立てで投資していくとしましょう。GPIFと同じポートフォリオを組むとすると、国内株式2,500円:外国株式2,500円:外国債券2,500円:国内債券2,500円の投資をしなければならないことになります。

 貯蓄が少額の間は、そんなふうに細かく分散投資する必要はありません。投資額が100万円になった時に、国内株式、外国株式、外国債券、国内債券(預金でOK)に25%(25万円)ずつ投資するポートフォリオができているように考えて投資していけば良い、と私は思います。

 最初に投資する1万円は、国内株式だけでも、外国株式だけでも、外国債券だけでも問題ありません。自分が最初に買ってみたいと思うものから始めたら良いと思います。投資額が100万円になった時に、GPIF型ポートフォリオが完成するように積み上げていくと良いでしょう。

【2】投資に回せるまとまったお金をお持ちの方

 既にまとまったお金をお持ちでしたら、最初から国内株式、外国株式、外国債券、国内債券に25%ずつ投資するポートフォリオを組んで良いと思います。ただ、マーケットのボラティリティ(変動性)が大きい時は、数カ月に分けて、時間分散しつつ買っていった方が良いこともあります。

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