投資元本5万円で積立投資と一括投資を比較

 では、投資元本5万円は同じながら、一括投資、積立投資の2つのケースを比較しながら検証していきましょう。

ケースA:基準価額1万円のときに一括投資
ケースB:毎月1万円ずつ5カ月にわたって積み立てていった場合

 通常、投資信託の基準価額は1万口ごとの値段を示し、毎日変動します。

 基準価額が1万円の投資信託だと、1万円の購入金額で1万口分を購入できることになります。ケースAの場合、基準価額1万円のときに5万円分を購入しているので、総買付口数は5万口です。

 そしてケースBの場合、積み立てで毎月購入していく形になるので、基準価額の水準に応じて総買付口数は都度変わります。具体的には、次の通りです。

注:買付手数料はゼロとし、約定日などの細かい条件は考慮しない
注:購入金額あたりの買付口数=(10,000口÷基準価額)×購入金額

 基準価額が安くなったときの方がより多くの口数を購入できるということがお分かりいただけると思います。

 ケースBは、積み立てを開始直後に基準価額が急落したものの、結果的にケースAを大幅に上回る13万3,333口もの口数を購入できました。

 これは、「スーパーで売っているパックのお肉」のイメージそのものです。「100グラムあたり○○円」として売られているパック肉と同じように、口数あたりの値段が下がると、投資信託もよりお得に購入できます。そして、そのお得に購入できた分が、後々、積み立て効果を発揮するのです。