今日の為替ウォーキング

今日の一言

トレードにはルールがなく、相場の中で何をしようが、どう振舞おうが全て自由である。そして、それが勝つことを極めて難しいものにしている

Leave The Door Open

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は7月会合において、6月に続いて0.75%の大幅利上げを決定した。

 FOMC後の記者会見に臨んだパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、インフレ抑圧に対する強い決意を改めて示した。次回9月の会合では0.75%を超える利上げの可能性も排除しないことも示唆した。

 ただしパウエル議長は、今後の利上げについては「経済データ次第」であると言い添えた。マーケットでは米国のインフレ率が峠を迎えたとの予想がでていて、8月10日発表予定の7月CPI(米消費者物価指数)がそれを示す結果となれば、FRBの利上げスピードが緩やかになる可能性があるとの期待がドル急落の理由になった。ダウ平均株価は大幅に反発した。

 経済データでは、今夜発表される米4-6月期GDP(速報値)も重要である。「リセッション入り」を示すようなデータが発表された場合、FRBはどう対応するか。パウエル議長は、米経済は減速しているが「雇用市場はまだ非常に力強い」と述べている。雇用市場が持ち堪えているのは米経済が大丈夫な印ということだ。しかし、頼みの綱である雇用市場に異変が起これば、「インフレ一番、景気は二番」政策による利上げそのものを見直す必要がでてくる。来週の雇用統計もフォーカスする必要があるだろう。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成