ファンドの選び方は?

 実際にファンドを選ぶときは、国内株式、海外株式などの資産タイプをどう分散させるかに加えて、インデックス型とアクティブ型の使い分けも重要になります。なぜなら、インデックス型とアクティブ型には、それぞれ資産タイプ別に特徴があるからです。

米国株式はインデックス投資でもリターン期待

 例えば、近年人気の米国株式は、世界中の投資家が参加していて市場全体に自浄作用が働いています。時代ごとに成長性の高い企業が時価総額上位に名を連ね、敗者は自動的に退場していくというサイクルができ上がっているので、インデックス投資でも十分なリターンが期待できます。

 反対に、アクティブ投資で市場平均(インデックス)を恒常的に上回ることが難しいのもまた米国株式の特徴です。

アクティブ投資が「勝てる」余地の大きい国内株式

 かたや日本国内の株式インデックスはというと、株式時価総額の上位銘柄に米国ほどのダイナミックな変化は見られません。株式市場に十分に自浄作用が働いていないため、インデックスを通じて市場全体に投資しても大きなリターンを期待することは難しいのが実情です。

 だからと言って悲観することはありません。インデックスが万能でないということは、言い換えれば、アクティブ投資が「勝てる」余地が大きく、優良なアクティブファンドが多く存在するということです。日本株は、アクティブファンドや個別株投資を通じて、投資妙味のある銘柄を選別することをおすすめします。

 今回は、こうした投資信託の特徴を踏まえ、合計10本のファンドをご紹介します。

 投資信託は金額を指定し、1銘柄100円から購入できますので、まずは少額から始めて、頃合いを見て後から増額してもいいでしょう。