米国高配当株1:ドネガル・グループ(DGICA)
傘下の複数の子会社を通じて、損害保険の提供をしています。
ドネガル・グループの株式はクラスA・クラスBに分かれており、それぞれNASDAQ Global Select Marketで取引されております。
また、ドネガル・グループは保険業界に特化した世界最大の信用格付機関であるAM Bestより、上位のExcellentの評価を得ており、そういった信用を背景に企業向けおよび個人向けに損害保険を提供しています。
時価総額は5億ドルで、日本円で約675億円となっています(USD=134円換算)。
事業の注目ポイント
事業の中心は「大型企業保険部門事業(Commercial lines)」で、続いて「家計保険事業(Personal lines)」となります。
「大型企業保険部門事業」では、企業向けに保険を提供しており、自動車保険・対物賠償保険・労働者災害補償保険などを提供し、「家計保険事業」では自家用自動車保険・火災、地震、台風などに対応した住宅保険を提供しています。
株式の注目ポイント
株価は昨年の高値近辺で推移しています。また、配当は4月に増配を発表しています。
火災による損失が前年同期に比べて減ったことや、保険料収入が増加したことで業績が改善し、それに伴い株価が上昇しました。
今後も新たな保険商品の導入を図る一方で、インフレに伴う保険金の増加が予想される商品の新規契約を減らすなどの対応を引き続き行っていく方向であり、株価の安定した値動きが期待されます。
業績動向
2022年4月28日開示の四半期決算では、売上は市場予想を下回ったものの、1株利益は市場予想を上回りました。
事業の中心である「大型企業保険部門事業」で保険料収入が伸びたことや、保険料の増加によって、1株利益は大きく市場予想を上回りました。
今後も収益は拡大していく見通しであると会社側も発表しており、堅調な業績が期待されます。
次回2022年8月1日に開示予定の四半期決算で、市場予想を上回る決算を発表できるか注目です。
注意点
どこの企業でもインフレへの対応を迫られており、ドネガル・グループでも事業を展開する州ごとに投入商品を変えるなどさまざまな試みを行っていますが、今後の対応次第で業績への悪影響を及ぼす可能性があり注意が必要です。
株価動向、配当利回り紹介
配当:0.66ドル
配当利回り:4.11%
株価:16.04ドル(約2,100円)
この銘柄、権利落ち日は7月下旬予定(権利実施は8月中旬予定)です。
配当利回りは6月14日時点で4.11%、株価は16.04ドルでおよそ2,100円から購入できます(1USD=134円計算)。
2019年からの最高値は16.47ドル、最安値は11.60ドルとなっています(終値ベース)。
米国高配当株2:メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)
年間売上高1,000万ドルから1億5,000万ドルの間で構成されるローワーミドルマーケットの企業および、ミドルマーケットに属する企業に対しマネジメント・バイアウト、資本増強、成長資金調達、リファイナンスなどのワンストップのキャピタルソリューションを提供しています。
時価総額は25億7,000万ドルで、日本円で約3,400億円となっています(USD=134円換算)。
事業の注目ポイント
事業は「ミドルマーケット事業(LMM business)」の単一事業となります。
「ミドルマーケット事業」の主な収入が、「金利収入(Interest income)」で、続いて「配当収入(Dividend income)」、「手数料収入(Fee income)」となります。
「金利収入」では、投資先からの貸付金や債権による利息収入を中心とし、「配当収入」は投資先企業の配当を中心とし、「手数料収入」はストラクチャリングやアドバイザリーなどのサービスを定期的に提供することによる手数料収入を中心としています。
競合他社
主に米国およびミドルマーケット企業への融資を通じた収益を生み出す非分散型クローズドエンド投資会社であるTCG BDC(CGBD)、各種金融資産にわたる消費者および不動産所有者へ債務回収ソリューションを提供する専門金融企業であるアンコール・キャピタル・グループ(ECPG)などが見受けられます。
株式の注目ポイント
株価は昨年の高値まで戻っていませんが、配当は今年に入って増配しています。
昨年株価は、投資先企業の好調な業績を背景に大きく上昇しました。
今年に入ってからは、マーケット全体の下落を受けメイン・ストリート・キャピタルの株価も下落していますが、それでも好調な業績から増配をしており、今後も堅調な業績とそれに伴う増配が期待されます。
業績動向
2022年5月6日開示の四半期決算では、1株利益は市場予想を上回りましたが、売上は市場予想を下回りました。1株利益・売上ともに前年同期比の水準を大きく上回っており業績は好調に推移しています。
ローワーミドルマーケット市場およびプライベートローンへの投資を今後も継続的に行っていく計画であり、これからも堅調な業績が期待されます。
次回は2022年8月4日に四半期決算の開示予定ですが、市場予想を上回る数字を出せるか注目です。
注意点
インフレに伴う投資先の業績悪化の懸念があり、それに伴いメイン・ストリート・キャピタルの業績が悪化する可能性がある点には注意が必要です。
株価動向、配当利回り紹介
配当:2.58ドル(毎月配当)
配当利回り:7.33%
株価:35.19ドル(約4,700円)
この銘柄、権利落ち日は7月1日(権利実施は7月15日)です。
配当利回りは6月14日時点で7.33%、株価は35.19ドルでおよそ4,700円から購入できます(1USD=134円計算)。
2019年からの最高値は46.61ドル、最安値は15.74ドルとなっています(終値ベース)。