皆さま、こんにちは。

 今年の5月は平年より気温の変化が激しかったと感じました。

 皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

 6月といえば、梅雨とアジサイ(紫陽花)の季節。

 アジサイは土壌が酸性かアルカリ性かで色が変わるといわれています。

 同じ場所に植えていても、毎年花の色の変化を楽しめます。

 皆さまもぜひ、遊び心をもってお近くのアジサイを観察してみてくださいね!

2カ月以上続いた上海ロックダウンがようやく解除

<直近3カ月の上海総合指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 5月の中国株式相場は4月の下落基調から一転し、上げ下げを繰り返しながらも、上海ロックダウン解除への期待から、上昇トレンドに切り替わりました。

 中国・上海市の市民、特に子供たちにとって6月1日は記念すべき日でもあります。この国際こどもの日に、2カ月以上続いていたロックダウンがようやく解除されたのです。感染者が出た一部の地区を除き、上海市人口の約9割(2,200万人以上)の外出が可能となり、地下鉄やバスなどの公共交通機関も再開されました。

 5月31日の深夜に、一部の市民は団地の出入り口で解除時刻を待っていたり、記念写真を撮ったりして、外出できる喜びを表しました。しかし、スーパーやコンビニ、公共交通機関などを利用する際は、3日以内のPCR検査陰性証明の提示が求められるなど厳しいコロナ防止策はまだ続いています。

 今回のロックダウン、政府からの食料配給など課題もあるものの、住民同士の助け合いや高齢者へのボランティア活動など温かいエピソードもありました。3月末に始まったロックダウンは、長期化による生産や物流の停止でサプライチェーンが寸断され、近隣国である日本の製造業や商品流通だけでなく世界経済にまで影響が及びました。

 上海政府は5月29日に、ロックダウンで影響を受けた経済を立て直すため、家賃の減免や企業への補助など約5兆7,000億円にのぼる支援策を発表しましたが、サプライチェーンの正常化には一定の時間がかかると思われます。また、経済復興だけでなく、長期間にわたり家に閉じ込められたという強い精神ストレスへのケアやサポートも必要と考えられます。

世界経済と株式市場は回復できるのか?

<直近3カ月のS&P500指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 5月の米国株式相場は、4月の下落トレンドに続き、乱高下の激しい月となりました。

 5月23日の週にS&P500種指数とナスダック総合指数は7週連続下落から抜け出し、ダウ工業株30種平均は9週ぶりに上昇へ転じました。

 S&P500の年初来下落率は約13%と、1970年以来の大幅安となっているほか、ナスダック100指数も年初来で約22%下落し、過去最大になっています。

 コロナ禍の中でも積極的なQT(量的金融引き締め)を進める米国金融当局の行動に、リセッション(景気後退)の懸念が広がっていました。

 5月27日に公表された4月の個人消費支出(PCE)の伸びは前月比0.9%増となり、前月の1.4%増から減速したものの、予想の0.7%増を上回りました。堅調な消費動向を見た投資家に安心感が広がり、相場の支えとなりました。

 もともと5月相場は「セルインメイ(Sell in May)」という米国株式相場のアノマリーの一つで、「5月に株を売って9月半ばまで株式相場から離れたほうがいい」という格言もあります。ヘッジファンドの決算は5月に多く、利益確定売りが集中することや、米国の税制度で還付金が5月まで継続されることなどが原因として挙げられます。