※この記事は2022年7月16日に掲載されたものです。

 こんにちは! 家計再生コンサルタントのファイナンシャルプランナー・横山光昭です。我が家では「家族全体で月に一度、マネー会議をする」という、ちょっと変わったマネー教育を実践しています。そこで、私の著書『子どもが10歳になったら投資をさせなさい』の中から、我が家のこれまでの「マネー会議」の議事録を公開します。お金について、いつから、そしてどんなふうに教え始めるか、のヒントになると幸いです。

議事録1:「家族マネー会議とは?
議事録2:「おこづかい値上げ交渉
議事録3:「なぜお金をプレゼントしてはいけないのか?
議事録4:「一眼レフは必要か?
議事録5:「塾は必要か?HERE
番外編6:「マネー会議の始め方

塾は必要か?

 

 子どもが最も知っておくべきことは「教育費」だと、私は考えています。家族マネー会議では、それぞれの学費についても、全てオープンにしています。

 さらに、賛否両論あると思いますが、我が家では、専門学校や大学に進学した際、学費の一部を子ども自身にも負担してもらっています。具体的な額としては、大学の学費が年間120万円の場合、約50万円を自己負担額の目標とし、子どもたちはこの額を考えながらアルバイトを入れています。

 一部でも学費を自分で払っているという自覚があると、むやみにサボることはなくなります。そして、「みんながそうしているから」と流されることなく、自分が望む進路、それにかかるお金、生きたい人生をかなえるためのルートなどを、真剣に考えるようになります。そして、自分を取り巻く環境や社会を冷静に見つめる「社会性」も育つはずです。

 実は、あまり幼いころから家計や出費を教えすぎると、子どもがケチになるのではないかと心配したこともありました。しかし、東日本大震災の時の家族マネー会議では、子どもたちから「被災地に寄付しよう」という声が上がり、かなりの額を寄付することが決まりました。お金を通じて社会とつながろうという気持ちが育っていることが分かり、私にとって、とてもうれしい出来事でした。

議事録1:「家族マネー会議とは?
議事録2:「おこづかい値上げ交渉
議事録3:「なぜお金をプレゼントしてはいけないのか?
議事録4:「一眼レフは必要か?
議事録5:「塾は必要か?HERE
番外編6:「マネー会議の始め方

▼Profile

横山光昭さん

家計再生コンサルタント。 株式会社マイエフピー代表取締役社長。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の問題の抜本的解決、確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。著書に『一生お金に困らない!13歳からの3000円投資生活』『ど素人の私でも死ぬまで困らないためのお金の増やし方を教えてください』『脳育ワーク おかねとよのなか』『記入式 日本一やさしい 老後のお金の増やし方』などがある。