今日の為替ウォーキング

今日の一言

自分ならできると信じれば、もう半分達成したようなものだ – 第26代米大統領セオドア・ルーズベルト

What a Fool Believes

 今日の注目イベントは、RBA(豪準備銀行)の政策金利発表だ。

 RBAは本日の会合で、政策金利を現行の0.35%から0.4ポイント利上げして0.75%に引き上げる予想。

 RBAは5月の政策会合で12年ぶりの利上げを行った。また満期を迎えた国債の再投資をしないという「受身的」量的引締めも発表している。RBAは声明で「インフレ率を長期的目標値に戻すために、必要なことを行うと約束する」と、追加利上げを示唆していた。

 世界的な資源価格の高騰が豪経済のプラス材料となるなかで、中国ロックダウンの段階的解除という追い風も吹いている。そのうえ金利高という要素も加われば、豪ドルは円に比べると特に魅力的に映るだろう。

 豪国内経済を見ると、第1四半期の経済指標は前期比0.8%で予想を上回った。経済が利上げを吸収できていることを示す良好な結果だ。ただし、住宅価格は利上げ効果がすでに現れ、下落傾向を示している。RBAの金融政策運営において住宅市場は重要な位置を占める。今回の声明文では、この点に注意したい。

 ロウRBA総裁は、政策金利の着地水準は2.5%で、年末までに達成する考えだが、住宅市場が急速に冷え込む様子ならば、RBAの利上げサイクルが早期終了する可能性もある。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成