今日の為替ウォーキング

今日の一言

墜落する飛行機に乗り合わせたら、シートベルトをいくらしっかり締めていたところで、役には立ちませんよ

Sowing The Seeds Of Love

 今日から6月。今月の注目経済イベントは、まず今週金曜日の5月雇用統計。そして14日、15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。FOMCより前の9日にECB会合、後には16日に日銀金融政策決定会合もあるので、今月は全く気が抜けない。

 FOMCが6月の会合で0.5ポイントの利上げを決定することは、すでにマーケットの合意事項となっている。バランスシート縮小もいよいよ始まる。

 そしてドットチャートも更新される。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する米国の政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の見通しで、毎年3、6、9、12月に公表される。それぞれがひとつの点(ドット)の散布図になっているため、このように呼ばれている。

 前回3月時点のドットチャートが描いた2022年末のFF金利は1.875%。2021年12月の0.875%から大幅に上方修正された。今回はさらに上方修正されるとみられる。ウォーラーFRB(米連邦準備制度理事会)は、年末のFF金利が2.5%まで引き上げられると予想している。

 ドットチャートに関してもうひとつ興味深い点は、金利予想のレンジ幅が昨年12月時点の0.75ポイントから1.75ポイントへと大きく広がっていることだ。

 これは、FOMC会合でただ一人0.50ポイントの利上げを主張した、タカ派中のタカ派セントルイス連銀のブラード総裁が、3.125%という突出した予想を出したせいもある。しかし金利予想の大きなバラつき2023年以降も見られる。FOMCメンバーの大きく見解が割れているのは、それだけ米経済の先行きが非常に不透明だということだろう。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成