ドル/円は6月FOMCまでは明確な方向性が出ない!?
ドル/円相場は投機筋の円売りポジションがたまりすぎたため、足踏み状態にある。下のチャートの標準偏差ボラティリティ(水色のライン)とADX(黄色のライン)がピークアウトして調整相場となっていたが、ADXが若干上がってきて、筆者の順張りシステムでは売りシグナルが現在点灯中である。
ただし、まだ強いトレンドは発生しておらず、円高トレンドが大きくなるかどうかは、今週から来週の動きにかかっている。
ドル/円(日足)
相場に方向性が出てくると、標準偏差ボラティリティとADX(アベレージ・ディレクショナル・インデックス)が上昇する。標準偏差ボラティリティとADXが低い位置から上昇する場合は、相場が保ち合いを離れ、強い方向性をもつシグナルとなる。
一方、標準偏差ボラティリティとADXがピークアウト(天井をつけ下落)すると、トレンド期とはやや逆方向にバイアスがかかった「レンジ内での乱高下相場」となりやすい。
米国の証券会社の話では、「とりあえず6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)までは投資家も様子見となっている。米国株のリスクオンで円安が進む可能性もないわけではないが、中間選挙年の6月の米国株相場はかんばしくない」と述べていた。
ドル/円(日足)
目先は6月14日・15日に開催されるFOMCが次の相場の分岐点なのかもしれない。株価の動向にドル/円も引っ張られるだろう。