ESG

いー・えす・じー

 ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(統治・支配・管理)の3つの頭文字をとった言葉です。

 2006年当時、国連事務総長であった、コフィ・アナン氏が、機関投資家に対して、PRI (Principles for Responsible Investment:国連責任投資原則)の6つの責任投資原則を実践するよう呼びかけたことがきっかけとなり、認知が広まりました。

▼PRIの6つの責任投資原則

1. 私たちは、投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込みます

2. 私たちは、活動的な所有者となり、所有方針と所有習慣にESGの課題を組み入れます

3. 私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます

4. 私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるように働きかけを 行います

5. 私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します

6. 私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します

 公害問題、資源問題、地球温暖化問題、人権問題など、企業が果たすべき責任を果たし、さらに粉飾決算や談合、個人情報漏洩など企業統治を、企業自身が正せる企業を投資先選定の判断材料とする投資手法は「ESG投資」と呼ばれています。短期的な実現でなく、持続性を伴う企業姿勢が求められていることも特徴の一つです。