マイクロソフトCEOのサティア・ナデラは11月22日と23日に持ち株の半分を売却
「マイクロソフト」のCEOサティア・ナデラが11月22日と23日の2日間でマイクロソフト株のほぼ半分を売却したことが11月26日に開示されたことで、何か悪い材料が出るのではないかと市場の不安が高まった。
マイクロソフトのサティア・ナデラは11月22日と23日に約838.6K株の普通株を売却
マイクロソフトのCEOサティア・ナデラの大規模な株売却は市場を驚かせた…
案の定というべきか、先週末、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異型(オミクロン株)が見つかり、世界の株式市場は大幅な下落に見舞われた。
S&P500CFD(日足)
感謝祭明けの流動性のない市場(休暇を取る市場参加者が多い)に新型コロナウイルスの新変異型への懸念という材料が持ち込まれたことで、市場は流動性パニックとなり利食いやストップロス注文を誘発した。
株式相場が大幅安となるなか、為替市場ではドル高相場の巻き戻しが起きて、ドル/円は円高、ユーロ/ドルはユーロ高で反応した。
ドル/円(日足)
ユーロ/ドル(日足)
最初に新しい株について警鐘を鳴らし、南アフリカ政府のCovid-19アドバイザーであるプレトリアの医師は、オミクロンコロナウイルス変異体に関連する症状は今のところ軽度であると述べている。しかし、バイデン大統領の首席医療顧問を務める米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチや世界保健機関(WHO)がオミクロン株の脅威を述べていることから、市場はしばらくボラタイルなインフォデミック相場となりそうな様相だ。
変異株のニュースで原油市場が下落しているが、オミクロン株は社会問題化している「インフレ懸念を冷やす効果」があり、中・長期的には量的金融緩和と親和性が高い。
NY原油CFD(日足)
すべての市場の下落は、FRB(米連邦準備制度理事会)のバランスシートの縮小または一時停止と一致しているように見える。それは実行中のプログラムであり、軌道上を走るだけだ。今回のオミクロン株騒動も長い目で見れば、インフレ懸念を打ち消したい米金融当局のプログラムを支えるものなのかもしれない。