4候補の舌戦で過熱する総裁選!

 日本の次の首相を事実上決める自民党総裁選挙(9月29日投開票)が過熱してきました。岸田文雄・前政調会長、河野太郎・行政改革担当相、高市早苗・前総務相、野田聖子・幹事長代行の4候補者はネットやテレビで連日の舌戦を展開。

 一方、国会議員による決選投票をにらんだ多数派工作も繰り広げられています。同じ政党の有力議員でありながら各候補者の政策には大きな違いがあり、誰が総裁選を制するかで、株価や為替だけでなく、今後の日本の姿も大きく変わっていきそうです。

 今回は岸田、河野、高市の3氏に加え、公示直前に野田氏が立候補を表明。去就が注目された石破茂・元幹事長は出馬を見送り、河野氏支援に回りました。4人で争う今回の総裁選は、安倍晋三前首相が後の政権奪回につなげた2012年9月選挙の5候補乱立以来の混戦模様です。

 4人の候補者は経済政策やエネルギー、安全保障など各分野に一家言あります。強引に分類すると、河野氏が改革に賭ける意気込みを強調する一方、保守を前面に押し出す高市氏ら3人は独自色を出しながらも利害調整を進めながら合意形成を図っていく伝統的な自民党スタイルです。