優待を重視する会社は、個人投資家を大事にする会社

 では、今年から株主優待投資を始めようとしている初心者は、どんな点に気をつければいいでしょう?

「欲しい優待銘柄があるときは、値下がりしたタイミングで買うといいでしょう。株主優待制度を新設した銘柄もチェックしてください。配当利回りに優待利回りが上乗せされることになるので、配当優待利回りを計算して(桐谷さんの基準である)4%を超えたら買う候補リストに入れましょう。私はときどき『優待』のキーワードで検索していますよ」

 最後に桐谷さんから株式投資デビューを考えている初心者さんにアドバイス。

「株主優待制度を重視している会社は、個人投資家を大切に考えてくれている会社だと思っています。株式投資デビューは株主優待投資から始めるといいですよ」

 長期保有を前提に、1単元(優待品がもらえる単位)ずつ複数の銘柄を保有してリスクを分散し、毎年お気に入りの優待品を受け取りながら、将来の株価の上昇も楽しむ――。桐谷さんのような名人を目指して株主優待投資を始めてみませんか?

「桐谷広人式『株主優待』買い方、売り方まとめ」

第1話:桐谷さん、株で失敗する「証券マンとのお付き合いでスタートした株人生」

第2話:株主優待の桐谷さん、優待に出会う「信用取引の大損で激貧に。優待で食いつなぐ」

第3話:株主優待の桐谷さん、優待テクを研究「20万円で4銘柄!桐谷式、失敗しない優待選び」