Money Hack 4 交渉で家賃を下げる!

ポイントは「地元の不動産店」と「時期」

 ほぼ条件通りの物件が見つかったけれど、どうしても少しだけ予算オーバーしてしまうといった場合、家賃を交渉することは可能なのでしょうか。

「交渉自体はどなたでもできると思いますが、注意点やコツはあります。まず、大手の賃貸仲介サービスは価格が一律の場合があるので、地元の不動産店が扱う個人オーナーの物件のほうが、融通が利きやすく相談しやすいと思います。

 また、引く手あまたの引っ越しシーズンは、いわば売り手市場で価格を下げずとも入居者が決まるため、交渉が難しいので、春を避けるのもいいでしょう。この辺りのことに気を付ければ、1,000~2,000円程度の交渉は可能です」(山中氏)

値引きありきで物件を選ばない

 こうした家賃交渉は、オーナーさんの気持ちひとつで決まることも多いので、交渉のTPOはわきまえるべきだと山中氏はいいます。

「人気物件で申し込みが複数あった場合は当然、家賃交渉などできません。最初から交渉ありきで“値引きが当たり前”といった態度では、オーナーさんの心証も悪くしてしまうので、あくまで家賃を払える物件を選んだうえで、いくらかでも下がればラッキーくらいの気持ちで交渉するといいでしょう」(山中氏)

■家賃を下げるOther Point「フリーレントを活用」

「入居期間の前後に無料期間を設けるフリーレント物件が増加傾向で、利用者が増えています。場合によっては1カ月分以上が無料になることもあるのでお得感があります。

 また、引っ越し期間中に、今の家賃と引っ越し先の家賃がかぶる場合が多々ありますが、フリーレントだと家賃の二重払いを回避できるなどのメリットも! シーズンオフを狙って探す方は、フリーレント物件をチェックしてみるのも手です」(山中氏)

 ただ、フリーレントの場合、初期割引を見越して、相場よりも家賃を高めに設定している可能性もあり、2年間住んだら結局普通に借りたほうが安かった、というケースもあり得ます。フリーレントを狙う場合は、同じような条件の物件の相場を把握して、冷静にチェックしてみるとよいでしょう。

Money Hack 5 極端に家賃が安い物件は避けた方がいい!?

 沿線、築年数、駅からの距離など、ここまで紹介してきたポイントから相場を知ることは重要ですが、相場に比べて驚くほど家賃が低い場合、どう考えればいいのでしょうか。

「オーナーさんの好意で低く抑えてある場合もありますが、もし礼金も敷金も家賃も相場よりも大幅に低い場合は、事故物件や環境が悪い物件の可能性があるので避けたほうがいいですね。

 家賃が相場よりも1万円以上安ければ、安くなっているだけの事情がないかどうか、環境を調べるなど、慎重に検討するようにしてください」(山中氏)