Money Hack 2 距離・設備・築年数で家賃を下げる!

駅からの距離は大きな妥協ポイント

 駅や沿線が絞れたら、次は実際の物件選びです。家賃を下げるという前提で考えれば、どこに妥協点を置くかがカギとなります。いくつかの妥協ポイントを山中氏に挙げていただきました。

「一人暮らしでもファミリー層でも、駅からの距離はわかりやすい妥協ポイントです。徒歩5分と徒歩20分では、5,000円以上違うことがあるので、こだわりがないなら、最初から駅近物件を外すことで効率よく探せます」(山中氏)

一人暮らしならユニットバス、ファミリーなら築年数

 また、一人暮らしかファミリー層かでも物件選びのポイントは違ってくるそうです。

「一人暮らしであれば、トイレ・風呂が別になっているタイプではなく、トイレ・風呂が一体になっているユニットバスが妥協ポイントとして有効です。ユニットバスだと、その他の条件が同じでも1万円くらい下がることもありますよ。広さを妥協したくないファミリー層なら、築年数が経ったリフォーム物件を選ぶのも手です。築年数が10年以内と30年以上では2万円以上の差が出ることもありますが、リフォーム済みなら使い勝手は変わらないのでおすすめです」(山中氏)

■家賃を下げるOther Point「リモートワークを生かす!」

「もともとサーフィンや登山などの趣味を生かすために郊外に住む方もいましたが、コロナ禍でリモートワークになったことで、通勤を気にしなくてもよくなった方々から「地方に引っ越したい」というお問い合わせが増えています。出社頻度が落ちるのであれば、通勤時間が長くても負担になりすぎません。鎌倉のような人気エリアは難しいかもしれませんが、妥協できるエリアをうまく選べば、家賃を下げたうえで住居をグレードアップすることも可能です」(山中氏)

Money Hack 3 シェアで家賃を下げる!

ルームシェアは物件が限られている?

 家賃を下げるために、複数人で一軒家や一部屋に住む、ルームシェアやシェアハウスを活用することが有効なのかどうかについても聞いてみました。

「確かに複数人で住むと家賃は抑えられますが、現実的にはやや厳しいのが現状です。まず、通常の賃貸物件でルームシェアをするには、オーナーさんへの申請が必要ですが、同居というのはどうしても騒音などの問題があるので審査が通りにくいのです。

 そもそも都内には友人同居可能な物件はあまり多くありません。もしルームシェアを目指すのであれば、物件が限られているという前提を踏まえて、根気強く物件探しをするほうがいいですね」(山中氏)

シェアハウスのほうが入居のハードルが低い

 山中氏によると、普通の賃貸に複数で住む「ルームシェア」よりも、もともとシェアを前提として入居者を募集している「シェアハウス」のほうが入居のハードルが低く、家賃を下げられる効果が高いそうです。

「シェアハウスは、一人で住むのに比べて家賃が下がるのはもちろん、光熱費やインターネット費が含まれている物件も多いので、固定費の節約になるのが大きなメリットです。

 例えば、上京したばかりでお金が少ない人などは、仮住まいとして一時的にシェアハウスを活用してお金を節約するのは有効な手段ではないでしょうか」(山中氏)

■家賃を下げるOther Point「ルームシェアをするなら東京を離れる」

「傾向として、東京よりも埼玉や千葉などのほうが友人同居可能な物件が多い印象です。都外であっても相互乗り入れや直通運転で交通の便が良くなりましたし、ルームシェアにこだわるなら周辺県を探してみるのも手です」(山中氏)