コロナ後の成長が見えてきた
イオンの回復は、前期(2021年2月期)第3四半期(2020年9-11月期)から本格化しています。それが、四半期別の営業利益推移を見るとよくわかります。2020年9-11月は、四半期として営業最高益を更新しているからです。
イオンの連結営業利益、四半期別の推移:2019年3-5月期~2021年3-5月期
今期、第1四半期(2021年3-5月)の営業利益は、391億円と四半期として最高益でした。コロナ禍でも高い利益を出せるようになりました。この水準の業績を続けられれば、通期でも最高益を更新することができると予想しています。
イオンは、季節要因で毎期第4四半期(12-2月)に利益が集中します。第1四半期だけの利益はまだ少ないが、好スタートを切ったことで通期での最高益更新が視野に入ったと考えています
生活密着型の品ぞろえ(生鮮食品品や日用雑貨)が多く、コロナ禍での買い物需要をつかんでいることもありますが、それだけではありません。コロナ前から取り組んでいる構造改革の成果で、小売業の勝ち組となっている成果が出てきていると考えています。