米国でもインデックスファンドの台頭は●●後だった!
本家米国で個人向けのインデックスファンドが誕生したのは1976年ですが、実はその船出は決して順風満帆ではありませんでした。
というのも、1970年代後半から1980年代にかけて、米国経済は高インフレと高失業に加え、「双子の赤字」(財政赤字と経常赤字が併存する状態)の拡大にも苦しめられたためです。
米国の投資信託市場でインデックスファンドの存在感が顕著に高まったのは、2000年代後半のリーマン・ショック以降です。
ここでは詳しい説明は割愛しますが、やはり、市場環境も大いに関係しています。ずっと右肩上がりで上昇を続けてきたといわれる米国株式と、米国株式インデックスファンドですが、40年以上の年月をかけて現在の姿があるのです。
長期投資で市場変動は避けられない!ではどうしたら?
本連載で筆者が、分散投資の重要性を繰り返しご説明しているのは、長期投資を続ける上で大きな市場変動は避けられないためです。
重要なのは、いざお金が必要になって投資信託を解約するときのために、特定の市場の影響を受けすぎないようにすること。
さらに、マーケットの大きな調整局面が訪れたときに、心が折れないよう、また、冷静さを失わないように準備しておくことが大切です。