東京商品取引所ではさまざまな商品(コモディティ)の取引ができます。

 宝飾品や硬貨として多くの人々に親しまれている金(ゴールド)。宝飾品の他、電子部品、自動車の触媒に用いられる白金。

 移動・輸送手段の燃料となるガソリン、ストーブの燃料となる灯油。これらの石油製品や、衣類・生活必需品に幅広く用いられているプラスチック、火力発電所の燃料のもととなる原油。

 和菓子に用いられる小豆、牛や豚や鶏の肉、乳製品を食べるためにかかせない家畜のえさとなるとうもろこしや大豆。

 自動車、自転車、バイク、トラック、航空機、重機などの乗り物のタイヤの他、近年では免震装置の重要な部品として用いられている天然ゴム。

 投資家の皆様は、東京商品取引所に上場しているこれらの商品(コモディティ)を取引することができます。

 今回は楽天証券で取引が可能な14の銘柄を紹介します。

『金・ゴールドスポット100(金限日)・金ミニ 銀 白金・白金ミニ パラジウム 原油 ガソリン 灯油 ゴム 一般大豆 とうもろこし 小豆(※1)』

 この14の銘柄を分類すると以下のようになります。「貴金属」、「石油」、「農産物」、「ゴム」の4つのカテゴリに分けてみます。


図:楽天証券で取引が可能な14の国内商品先物銘柄

出所:楽天証券の商品先物専用取引ツール「マーケットスピードCX」より筆者作成

 

 人気がある(取引が活発に行われている銘柄)銘柄の代表格は金と原油です。

 複数ある金の銘柄の中でも東京ゴールドスポット100(ゴールド100)は、証拠金の額が比較的少額であることや、先物市場での取引であるものの、取引に期限がないことから、初めての人でも取引を検討しやすい銘柄であると言えます。(※2)

 また、原油も比較的取引枚数が多いことが特徴です。取引が活発であるため、約定できない、約定したとしても希望の価格で約定できない等の不利な事象が発生しにくい銘柄であると言えます。(※3)

 次回以降、カテゴリ別に各商品の特徴を見ていきたいと思います。


※1 楽天証券では現在、軽油、中京ガソリン、中京灯油、粗糖について、新規のご注文をお受けしておりません。
※2 ゴールド100の2017年10月25日時点の1枚あたりの証拠金の額は6,600円です。また、楽天証券でのお取引で発生する手数料の額は往復で180円(税込)です。
※3 時間帯によっては取引が少なくなる場合があり、約定できない、約定したとしても希望の価格で約定できない等の不利な事象が発生する場合があります。

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