ここからの日本株反発を牽引するのは景気敏感バリュー株と予想
2021年に入ってから、バリュー株(割安株)の方が、上昇が目立っています。中でも、景気敏感バリュー株の上昇が目立っていました。ところが、そのバリュー株が3月中旬より、利益確定売りに押されて下がっています。
一方、2020年の上昇率が高かったグロース(成長株)は、2021年は上値が重くなっています。そのことが、以下TOPIXバリュー指数、TOPIXグロース指数の動きを見るとわかります。
TOPIXバリュー指数とTOPIXグロース指数の動き:2020年12月30日~2021年5月11日
景気敏感バリュー株とは、具体的には、株価バリュエーションの低い金融株・資源関連株・製造業などが該当します。私が勝手に「三大割安株」とネーミングしている3セクターです。世界景気回復にともなう、米金利上昇で金融株が買われ、原油価格上昇で資源関連株が買われ、製造業の景況改善で化学株や鉄鋼株、自動車株などが買われていました。
一方、グロース株には、コロナ禍でも業績好調だったIT関連やバイオ株などが含まれます。2020年は大きく上昇しましたが、2021年に入ってからは利益確定売りに押されています。