自民党圧勝で114円台
2017年10月23日(月)掲載分より
衆議院選挙で与党が大勝して過半数を維持したことによって、23日のドル/円は1ドル=113.85円と3カ月ぶりの円安レベルでスタート(一時114円を付け、ゴールドはその分下がって1,275ドルで始まりました)。
金曜日、米国上院が2018年度連邦予算の大枠を定めた決議案を可決し、トランプ米大統領にとって重要政策課題が実現に近づいた(税制改革も含め)ことをマーケットは好感。株・ドルが買われ、米国債が大幅下落(利回りは上昇)、ゴールドも頭が重くなる典型的なリスクオン相場になりました。特にドルインデックスは一日の上昇幅としては過去1カ月で最大となりました。ちょっとドル建てゴールドは弱気な材料が目立ち、北朝鮮のニュースが出てこなくなると売られがちです。
CFTC Commitment of Traders Report as of 17 Oct 2017(2017年10月23日(月)掲載分より)
投資家ロングポジションは742トンから722トンへ減少となりました。
ロジウム急騰中
2017年10月20日(金)掲載分より
昨日はアジアで1,277ドルまで下げたあと、ロンドン、ニューヨークではしっかりの展開でした。アジア(日本を除く)と欧州の株価がさすがに高値警戒感からか売られたこと、スペインカタルーニャ地方の混迷もゴールドの緩いサポートになったようです。いずれにしろあまり大きなニュースはなく、1,260~1,360ドルのレンジ内での動きが続きそうです。
昨日はゴールドよりもシルバーの上昇が目立ちました。実需的にはシルバーのほうが強いはず。金銀比価も昨日はストンと落ちました。
ロジウム、上昇続く
2017年10月20日(金)掲載分より
ロジウムは他の貴金属のような先物市場があるわけではなく、ロンドンのFixing (古い呼び名ですみません)の対象でもなくなかなか値動きがわかりにくいのですが、その中でも1つの指標となっているのがJM Priceです。これは触媒加工化大手であるJohnson Matthey社が出すいわゆる彼らの建値です。昨日、1,270ドルから一挙に1,525ドルに引き上げられました。細々とやっているディーラー間のOTC(店頭市場)では1,400ドル台になっています。
NYダウ2万3,000ドル突破
2017年10月19日(木)掲載分より
NYダウが160ドル高で史上最高値を更新、2万3,000ドル台で引けました。終値で2万3,000ドルを超えるのは初めてです。ドルも強含み直近で113円台に乗せています。ゴールドにとっては頭が重たい一日となりました。
また月曜日には1,000ドルを超えていたパラジウムが980ドルを切って急落。960ドルを割り込みました。NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)のロングが大きなポジションになっており、これら一連の動きはそういった投資家の動きによるものだと思います。そもそも流動性が少ないメタルなので、どうしても動きが激しくなりますね。
1年で2倍になったロジウム
2017年10月19日(木)掲載分より
実は過去1年でもっとも上がっているのはパラジウムではなくロジウムです。昨年8月には600ドル台前半であったことを考えると1年ちょいで倍になったことになります。なぜこんなに上がっているのに注目を浴びないのか。ひとことで言うと他のメタルのようなマーケットがないから。でも今はETP(上場取引型金融商品)も存在します。鉱山生産量はパラジウムの10分の1。そして自動車触媒需要が76%。パラジウムは、さらに注目される可能性がありそうです。
ドル上昇でゴールド続落
2017年10月18日(水)掲載分より
ゴールドは続落1,280ドル台へ。ドルが上昇したことで、ゴールドロングの利食いと損切りが加速したようです。またトランプ大統領が次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長であるエコノミストのJohn Tayorという人物と会い、とても気に入ったというニュースもゴールド売りの材料になりました。金融政策に関してはタカ派とのこと。この日発表された経済指標もよい数字であり、北朝鮮情勢に関するニュースもなしと、環境的にゴールドが売られやすい日でした。
利食いで反落
2017年10月17日(火)掲載分より
週明けのゴールドは3週間ぶりの1,300ドル台で堅調な推移、高値は1,306ドルまで上昇しましたが、ニューヨークでは利食いとみられる売りで再び1,300ドルを割り込み、1,290ドルまで下げて、1,290ドル台半ばで終わりました。特に目立ったニュースは北朝鮮もFRBがらみもなく、ポジション調整の動きでしょうか。ほかのメタルはゴールドに追従。みんな同じ動きでした。