知らないと損!20代から始める資産形成

 2021年4月21日(水)18時~、「楽天学割※」に登録した25歳以下の若い世代を対象に楽天証券のオンラインセミナー「知らないと損!20代から始める資産形成」が実施されました。事前に行われた、投資に関する意識調査では、「十分な知識がない」、「何から始めていいかわからない」、「損するのが不安」など、初心者や未経験者ならではの疑問や不安が寄せられ、25歳以下の学生や新社会人にとって「投資は知識が必要で、頭を使うもの」というイメージが強く、また「将来に不安を感じている」姿も浮きぼりになりました。

楽天学割とは、15歳~25歳の学生、社会人なら登録可能で、毎週水曜日の楽天市場・楽天ブックスのお買い物がポイント10%還元になるなど、数々の特典が受けられるサービスです。

 楽天証券の新規口座開設状況を見ると、若い世代の口座開設が非常に増えています。

楽天証券新規口座開設者属性

※2016年、2021年1‐3月に楽天証券に口座開設されたお客様について、楽天証券にて集計

 2016年には22%だった20代以下の新規口座開設者は2021年1~3月に38%まで上昇。初心者の比率も59%から75%に増加しています。

 このたびのオンラインセミナーでは、楽天証券経済研究所のファンドアナリスト・篠田尚子が「20代から始める資産形成」のテーマに講義を行いました。「投資を始めたほうがいい理由」「資産形成のために利用したほうがいい金融制度」「投資対象と投資方法」など、講義内容をトピック別に振り返ってみましょう。

講師:篠田尚子

▼Profile
楽天証券経済研究所ファンドアナリスト、ファイナンシャルプランナー(AFP/日本FP協会認定)
国内銀行を経て2006年、ロイター・ジャパン入社。傘下の投資信託評価機関リッパーで投信の評価分析業務などに従事。13年、楽天証券経済研究所入所後も、日本では数少ない投資信託の専門家として活躍するほか、多数の資産運用セミナーを通じて投資教育を行っている。『貯金も節約もできない人でもお金が増える方法』(かんき出版)など著書多数。

早く始めて長く続ける人が成功する!資産形成、基本の考え方

Q 将来のお金の不安…いつ、何に、どれくらい備えればいいの?

A 今スグ始めたほうがいいものと、まだ大丈夫なものがあります!

出所:楽天証券経済研究所作成

 人生に必要な三大資金といわれるのが「教育資金」「住宅取得資金」「老後資金」です。世を騒がせた「老後2,000万円問題」などで、将来に不安を感じる若い方も多いですが、日本には年金、健康保険、雇用保険という3つの頼もしい公的なセーフティネットがあるので、最低限はそれらがカバーしてくれます。よって、老後資金を完全に「ゼロ」から準備する必要はありません。

 病気になっても、健康保険の傷病手当や高額療養費制度を使えば、医療費負担を軽減できます。会社員の場合、万一失業したときは、雇用保険があるため、転職先が決まるまでは失業保険を受給できます。働き方によって差はありますが、こうしたセーフティネットだけで足りない部分を資産形成で補っていけばいいのです。

 特に若いうちは、自分への「投資」も忘れないでください。私(篠田)も、31歳のときに2年間大学院に通い、お金と時間を使いましたが、これが30代以降のキャリア形成に大いに役立ちました。キャリア構築や転職に役立つ資格を取得する際に備えて、自分への教育資金を確保することを考えておいてください(篠田)。