資産形成に必要な2つの器とは?

Q 資産形成といっても…お金ってどうやって増やせばいいの?

A 備える、増やすの、2つの「器」を使い分けよう!

資産形成に必要な2つの器

出所:楽天証券経済研究所作成

 資産形成で一番大切なのは「備える器」と「増やす器」の2つの器を使い分けることです。まずは、何かあったときすぐ引き出せる現預金を、最低でも月収の3カ月分、できれば6カ月分確保したいもの。保険に関しては先ほどもお話ししたとおり、公的な健康保険によるカバーがあるため、年齢に応じて民間保険の加入を検討すればOKです。

「備える器」で安心を確保したら、「増やす器」に収入の一部を毎月、積立投資していく、というのが資産形成の大原則と考えてよいでしょう。資産運用で成功する鍵は、「一度に高額のお金を投資する」ことではなく、「少額でいいので、毎月定額をこつこつ、積立投資する」こと。「備える器」と「増やす器」の両輪で、ご自身の資産を構築してください(篠田)。

 

Q お金を増やすための「投資信託」ってどんな金融商品?
A 少額から投資できる、投資初心者にもが始めやすい商品です

資金をいかにうまく運用し、利益を出せるかは、運用のプロ=ファンドマネージャーの腕だけでなく、景気にも敏感に左右される。投資信託には、日経平均株価や米国のS&P500など、株価指数に連動する「インデックス型」、ファンドマネージャーが独自の目利きで銘柄を選んで運用する「アクティブ型」、株や不動産、債券など複数の資産や地域に分散投資する「バランス型」の3つの型がある。

 投資信託とは、多くの投資家から資金を集め、運用のプロ=ファンドマネージャーが運用する金融商品です 。

「増やす器」で活躍するのが、100円から購入可能で、積立投資と非常に相性がいい「投資信託」です。このあとご説明する、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISA(少額投資非課税制度)も、基本は投資信託で積立てをおこなっていく制度です。

投資信託を取引する場合の単位を「口数(くちすう)」という。基準価額は、投資信託の一口あたりの値段のこと。