ESGって何?

 近年、何かと目にする機会が増え、注目度が高まっている「ESG」。実は、投資信託の世界でも、新ファンドの設定が相次いでいるほか、以前から運用されていたESG関連のファンドを見直す動きも出ています。今後は投資信託を選ぶ上で、ESGの視点を取り入れた方がよいのでしょうか。

 本題に入る前に、そもそも「ESG」の各アルファベットは何を意味するか分かりますか。まずは、「今さら聞けない」ESGの基礎知識を押さえておきましょう。

クイズESGとは?

正解は…

E……Environment(環境)
S……Social(社会)
G……Governance(企業統治)

 ESGは上記の3つの視点の非財務情報を考慮して行う投資のこと。「運用を担う受託者=運用会社」が投資先を選定する際の判断材料として、業績予想だけでなく、企業のガバナンスや社会貢献活動など、数値化しにくい非財務情報をも活用するという考え方です。

 国内外のさまざまな実証研究によれば、ESGの取り組みに積極的な企業は、その成果が業績や株価にプラスに反映されているといわれています。

 単なる「リターンの大きさ」ではなく、「リターンの質の高さ」を追求するのがESG投資の本質です。